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松山英樹が米5勝目(WGCブリヂストン招待・米ファイアーストーンCC)
スタート前には不調を訴え「いつどこでミスするか。不安で不安で仕方なかった。パープレーくらいで回れたら、最高だなと思っていた」。
そんな殊勝な台詞がうそのように、バーディを重ねた。
「ウォーミングアップは最悪だったので、最後まで信じられなかった。あり得ないゴルフが出来た」と凄まじい勢いには、本人すらある偉人の姿を重ねていた。
4年前のこの大会で回ったときに、タイガー・ウッズがコースレコードの61を出した。「ここから3つ獲れば、同じスコアだと思っていた」と、16番から有言実行の3連続。後続を一気に振りちぎる圧巻のバーディラッシュで、昨年10月の「HSBCチャンピオンズ」に続く、世界ゴルフ選手権(WGC)は2勝目。
米通算5勝目で、自ら持つ日本人最多勝利をまた更新した。
次週は今季メジャー最終戦「全米プロ」。
狙うは日本人のメジャー初制覇という大記録。
高まる期待。
「今日はこんなに素晴らしいゴルフが出来るとは思わなかった。来週に、凄くつながる。メジャーでも優勝できるように頑張りたい」。
そんな大学の後輩の優勝を、現地で祝福した谷原秀人は通算6オーバーの50位。
昨年のブリヂストンオープンでツアー通算4勝目を飾って出場権を得た小平智は通算5オーバーの47位。
今年6月の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」でツアー初優勝を飾ったショーン・ノリスは通算12オーバーの71位で終わった。