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東建ホームメイトカップ 2014

ルーキー! 大堀裕次郎が首位タイ発進

昨年のこの開幕戦は、松山英樹のデビューが話題となったが、同い年の活躍にも負けないと意気込む。「出来れば今すぐにでも勝負して、やっつけたい」と、血気盛んに首位タイ発進だ。

ひとつ上の姉で、プロ修行中の薫さんも、かたわらで自信たっぷり。「キャディがいいから!」。打ち下ろしの17番では、320ヤードのビッグドライブを生かして残り179ヤードの第2打を、8番アイアンで2オンに成功。2メートルのイーグルチャンスもコロンとカップに沈めば、いちいち兄妹で手柄を言い争う必要もない。

「とても話しやすいし、僕のことをよく分かっていてくれるから。助かりますね」。大事なこの国内デビュー戦も66で上がってくれば、キャディを買って出てくれた姉にも感謝しきりだ。

あのとき流した涙を忘れない。昨年の日本アマと関西アマ制覇。またプロツアーの関西オープンでは初日首位。史上4人目のアマVこそ逃したが9位タイでローアマチュア賞も獲得しながら9月に右肋骨を骨折。今季のツアー出場権をかけたQTも見送るしかなかった。起死回生をかけて出場した11月のカシオワールドオープンは、初日に8位タイで出ながら2日目に78の大崩れ。予選落ちを喫して道も閉ざされ、悔し涙を隠さなかった。
「あのときは、謙虚さがなかった。自分も行けると調子に乗りすぎた」と反省しきり。涙を拭いて、一からの出直しを誓った。

オフには、世界を股にかける“日本代表”のゲキも受けた。昨年12月のプロ転向と同時に、サッカーの本田圭佑さんの個人事務所とマネジメント契約を締結。さっそく3泊4日の本田選手の沖縄合宿にも参加した。
そのときに「毎日目標を持ってやれ」と、言われたという。また「優勝以外はみな同じなんだから。優勝を目指してやれ」と諭され、今年の目標もおのずと決まった。

将来性を見込んで日本ゴルフツアー機構では、大堀にこの開幕から3戦で会長推薦枠での出場権を与えた。その期待にさっそく応える開幕ダッシュ。アマ時代から大舞台での経験も豊富。開幕までに、海外ツアーでも場数を踏んで、いざ国内デビュー戦で初日首位でも、「全然緊張しない」と頼もしく、同い年の松山や石川遼にも負けない大物ぶりで、さっそく春から大暴れするつもりだ。

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