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SMBCシンガポールオープン 2017

リハビリ中の高山忠洋が好発進

リハビリの身としてはなおさら、昨年から三井住友銀行を冠スポンサーに迎えて復活した今大会がありがたい。
昨年発症した左手痛と、左太ももの肉離れを治療中の高山が、好発進した。

シンガポールには、超音波器と患部に振動を与えるのと2台の治療器を持ち込んだ。
毎日、15分ほどランニングをして、汗を流してそのあと、セントーサ島にある練習場の人工芝の上で、短距離ダッシュとストレッチを繰り返す。

年末年始は、そんな日々を極寒の日本で繰り返して、昨シーズン最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップのあとは、まだ1ラウンドしか、実践練習が出来ていない。

先週はちょうど、出発の日に住まいのある名古屋市内も大寒波に見舞われて、自宅まわりの雪かきをしてから、家を出てきたくらいだから、酷暑のラウンドはそれはそれで、来月にも39歳には堪えるが、「まだこわごわ」の体には、むしろ暑いくらいのところで治療をかねた実践が積めるのは本当にありがたい。

まして、3アンダーと上々のスタートが切れれば、「ゴルフが出来る喜びを感じています」と、スポンサーにも感謝しきりだ。

現地に来るなり、今大会が全英オープンの予選を兼ねており、12位までの資格を持たない上位4人に権利があることを聞かされても、「体の状態とかコースの難しさとか。それまでにいろんな勝負があるのでそこまで出来るかどうか」。一心に自身5度目の聖地を目指していける体の状態ではないのが悔しいが、「今の体を考えれば上出来ですね」。
満身創痍の身でありながら、今季初戦でまずは大きな一歩を踏み出して、満足そうに頷いた。

写真下=初日は、5シーズンぶりにツアー本格復帰をした伊澤(左)と同じ組。3アンダーで回った高山を横目にみながら伊澤は「グリーンを外した回数とか、バーディチャンスの距離とか。高山くんのゴルフを見ていたら、自分はこのくらいのスコアになっちゃうのかな」。自らは池ポチャあり、3パットありと7オーバーのゴルフに「違いを見ながら回った」と、伊澤には復活の鍵を探りながらのラウンドとなったようだ。

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