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チャコ&アオキによる「ジュニアレッスン会in 取手国際ゴルフ倶楽部」(3月27日)

男女ゴルフ界のレジェンドによる、豪華コラボレーションがみたび実現した。27日月曜日に茨城県の取手国際ゴルフ俱楽部で開催されたのは、世界のチャコとアオキのジュニアレッスン会。

2人合わせて通算150勝。
世界ゴルフ殿堂入りは、チャコが一足お先の2003年。アオキが2004年。それぞれ日本人男女ともに初の快挙というおまけつきである。

そんな2人から直々の指導を受けられる。子どもたちにはまたとない機会もあいにくの雨模様で、午後からのラウンドレッスンこそ実現できなかったがトレーニング講座やクラブハウスでのパッティング練習や、2人のレジェンドへの質問コーナーなど、充実の1日は、全国各地から公募で集まった7歳から16歳のジュニア32人の心に一生、忘れられない経験として刻まれた。

昨年、日本ゴルフツアー機構(JGTO)会長に就任した青木功も、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の前会長で、現相談役の樋口久子氏も、ともに公益財団法人ジュニアゴルファー育成財団の理事でもあり、かねてよりジュニア育成活動には特別の力を入れてきた。

そんな2人が意気投合するのはわけなかった。互いに地道な活動を続ける中で、それならば「時には一緒にやろう」と2014年に、千葉県麻倉ゴルフ俱楽部で実施して以来、3年ぶり3度目のコラボレッスン。

主旨に賛同するほかたくさんのプロゴルファーを巻き込んで、熱い指導が繰り広げられた。

「私は適当には出来ないから。上手くなってもらいたいと、どうしてもこっちが夢中になっちゃう。熱が入り過ぎちゃう。一生懸命になりすぎちゃうね」と、世界のアオキ。

“世界のチャコ”も「本当に、どうにかしたいと思っちゃってね」と、苦笑しながらやっぱり熱い!
「私はみなさんが、プロゴルファーになることよりも、ゴルファーになってくれることを願うし、ゴルフを通して社会人として、成長して欲しいと思っています」。

青木もジュニアを指導するときに、いつも真っ先に伝えるのが、挨拶の大切さ。生きていく基本。
「人と会ったらはっきりと、相手に伝わるような挨拶をしよう」と必ず伝える。
そして、ゴルフをさせてくれるご両親をはじめ、周囲の人たちに感謝の気持ちを伝える習慣は、ゴルフの技以上に、身につけて欲しいことだ。

青木は改めて、心をこめて子どもたちに語りかけた。
「来年また君たちと会って、どれだけ成長したかを見てみたい。楽しみにしているよ」。
2人のレジェンド講師には、何より子どもたちの心の成長を、揃って優しい視線で見守り続けることこそが、このコラボレッスンの醍醐味なのだ。

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