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なるか、日本勢初のメジャー制覇(全英オープン)
この日のロイヤルバークデールは「昨日までとは真逆の風。良い練習になった」と谷原。「まだまだ下手なんで。我々クラスでは調整できない」と苦笑いで「状況はころころ変わるから。そのときそのときに応じて対応出来るかどうか」。
先の全米オープンで、2位につけた松山は何も語らなかったが、悲願のメジャー制覇について「可能性は十分ある」と、代弁したのは丸山。
この世界最古のメジャー戦は10回の出場経験があり、02年には5位タイにつけた。本コースで行われた98年は「自分にとっては3回目の全英オープンで、洗礼を受けた」と、怖さを知る丸山が、今の松山の状態に太鼓判を押した。
「アプローチ、パットは本番にならないと分からないけど、ショットに関して言えば、英樹は曲がる時の幅が少なくなってきている」と丸山も、いざ本番での活躍を楽しみにしている。
日本で活躍する海外勢も、下調べに余念がない。
今年の海外初戦のSMBCシンガポールオープンの上位4人の枠で、初のメジャー舞台を踏む宋栄漢(ソンヨンハン)。リンクスコースも初めてで、「ほっんとに難しい」と、いつもの片えくぼをへこませながら「でも面白い。体調も良いしチャレンジしていく」と、こちらもまた、2日後の開幕を心待ちにしている。
タイのスーパーシニアは50歳を過ぎてから、5年ぶり6度目の出場でも元気いっぱい。33歳も年下のコンワットマイを連れて、「前回は練習ラウンドから調子が良くなかったけれど、今年は良い感じだ」と、初の決勝進出をにらんだ。
先日のセガサミーカップで、早速ツアー通算2勝目を飾るなど好調のチャン・キムは練習場で、ギャラリーも数値が目視出来る電動掲示板と直結した飛距離測定器で、347ヤードを記録。“練習場ランク4位”につけて、自身初のリンクスコースでも豪打を存分にアピールしていた。