文部科学大臣楯争奪第35回全国高等学校ゴルフ選手権及び全国中学校ゴルフ選手権(日本ゴルフツアー機構など後援)が、滋賀県大津市の瀬田ゴルフコースで行われ、総勢328名が出場し高校男子は3日間、高校女子と中学男女は2日間の日程で競われた。
高校男子の部では、今年の1月から2月の期間に3週に渡って実施した、「JGTOゴルフ強化セミナーin宮崎フェニックス・シーガイア・リゾート“オリンピックを目指して”」に参加した、広島県の広島国際学院1年の金谷拓実が、初日からの首位をキープして218ストロークで優勝し、8月のRIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメントへの出場権を獲得した。
優勝した金谷は、「チームメイトが応援をしてくれたので心強かったです。ゴルフ強化セミナーで学んだビート(リズムに合わせて体幹を強化する方法)を取り入れ、土踏まずを意識した立ち方によって飛距離が伸びました。」と、その効果を早くも結果として表わした。緊迫するスタートホールでも、ティショットの前にビートで体をほぐすなど、実戦での活用にも生かされたようだ。
また、3位タイとなった香川県香川西2年の吉田泰基は、2007年の第5回スナッグゴルフ対抗戦JGTOカップ全国大会に出場経験があり、スナッグゴルフからゴルフにステップアップしている中のひとりで、「スナッグゴルフで楽しさを学び、つるやオープンのプロアマで藤田寛之プロとラウンドした際にその凄さを体感しました。地元神戸を離れ香川で体も技術もメンタルも磨いてきたことが入賞につながったと思います。」と、好成績を喜んだ。
尚、高校女子の部では、昨年の関西オープンで片山晋呉のキャディを務めた経験を持つ、和歌山県慶風高校2年の中谷安結が、後続に3打の差をつけて優勝し圧倒的な強さを見せた。
中学男子の部では岡山県京山中学1年の三田真弘が3人のプレーオフを制し、中学女子の部では沖縄県久志中学2年の佐渡山理莉が後続に6打の差をつけて優勝し、昨年の勝みなみらが残した146ストロークを上回り記録を塗り替えた。
日本ゴルフツアー機構では、ゴルフ強化セミナーを手始めに、今年から日本高等学校ゴルフ連盟との連携をスタートしており、教育と強化の両面から、プロツアーで活躍できる将来の選手の育成に取り組み、5月と9月には強化合宿へ講師を派遣するほか、中学生が高校に進学してもゴルフを継続していけるきっかけや環境を整えるべく、更なる連携強化に向けてタッグを組んでいく。
<成績上位>
■高校男子個人の部(出場148名)東コース6750ヤード/パー72
優勝 金谷拓実(広島・広島国際学院1年)218
2位 坂本雄介(埼玉・埼玉栄1年)220
3位 塚本岳(東京・立教池袋1年)223
吉田泰基(香川・香川西2年)223
■高校女子個人の部(出場74名)北コース6379ヤード/パー72
優勝 中谷安結(和歌山・慶風2年)144
2位 新垣比菜(沖縄・興南1年)147
3位 大里桃子(熊本・熊本国府1年)148
小祝さくら(北海道・飛鳥未来1年)148
■中学男子個人の部(出場61名)西コース6621ヤード/パー72
優勝 三田真弘(岡山・京山1年)147
2位 池田悠希(長崎・先辺2年)147
西片太一(東京・杉並学院2年)147
■中学女子個人の部(出場45名)西コース6266ヤード/パー72
優勝 佐渡山理莉(沖縄・久志2年)143
2位 長野未祈(千葉・麗沢2年)149
3位 浜崎未来(島根・松江一2年)152
吉田優利(千葉・麗沢2年)152
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