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SMBCシンガポールオープン 2016
貞方章男が66をマーク、暫定5位に急浮上(大会3日目、第3ラウンド)
ジョーダン・スピースを含めて計5組の13人がホールアウトできなかったが貞方の長い長い1日は、やっと無事終わった。連日の競技中断に、前日2日目の午後から始まった第2ラウンドは、最後から数えたほうが早い後ろから3組目。しかしインコースからスタートするなり止まってしまって、ほとんど消化できないまま終わってしまった。
この日3日目は、改めて前日に残した分と、続いてスタートした第3ラウンドと合わせて計35ホール。「しかも、第3ラウンドは前から3組目ですよ! ほとんど休む間もなくスタートして」。
意識朦朧。疲労困憊。それなのに第3ラウンドは、66で回ってこられた。「力が抜けて良かったんでしょう」と特に疲れがピークの後半は、アウトコースで一気にスコアを伸ばしてきた。
「3番は、獲れるところじゃないのに、ついたところがたまたま良くて」。210ヤード以上残った2打目を4番のユーティリティで、3メートルにつけた。
続く4番では、手前から10ヤードのアプローチがカップに沈んだ。チップインイーグルで、リーダーボードに名前を載せた。
一緒に頑張ってくれた相棒にも、感謝したい気持ちだ。地元キャディのデンさんは、御年56歳。「自分より、今日は彼のほうが大丈夫かなと心配で」。いたわりながらの二人左脚。
いよいよ迎える最終日に備えて、やるべきことはひとつだけ。「明日に疲れを残さないように、今日は早く寝るだけですね。そして明日も集中力を切らさずに、目の前の試合をやっていくだけ」。シンガポールで迎えたツアー初優勝のチャンスも、気負わない。