記事

HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP 2018

県勢!! 比嘉一貴が3週連続のトップ10入りも迷い

通算8アンダーで迎えた18番、最後は3メートルのバーディパットは、何がなんでも決めたかった。
「入れきることが出来なかった・・・。悔やまれます」。
実家があるうるま市は、開催コースまで車で30分もかからない。若き地元プロは地元ファンのため息にまみれて、顔をしかめて上がってきた。

先週まで2週連続のトップ10入りを果たして、絶好調で帰郷した。
そして今週もまた、9位タイに入ったが「先週は6位。出来れば今週は、トップ5に入りたかった」。
それなら、プロ1年目の初シード入りはもう、確実だったのだ。

しかし1400万円余で賞金ランク57位はこのままだと、まだ微妙なライン。
この日は序盤で、スコアを伸ばしていただけに、折り返してからの一進一退が悔やまれる。
「チャンスはあったんじゃないか・・・。大事なところでボギーを打ってしまうのが、まだまだ弱いと感じるラウンド」。

反省ばかりが口をついたがそれでも、この9位で次週は大学の先輩、松山英樹も戻る「三井住友VISA太平洋マスターズ」の出場権は発生した。
今週、取りこぼした分を埋め合わせるさっそくの大チャンスも、比嘉は迷いの中にいる。
昨年のQTで失格して、稼ぎ場を求めて出たアジアの二部ツアーと日程が重なり、来季同本ツアーの出場権の確保と共に、義務試合数を満たすためには、次週はそちらをキャンセルするわけにはいかない状況だ。
「アジアとか、ヨーロッパとか世界でプレーをする夢は捨てたくない」。
一方で久々に、日本に帰って来る松山との再開のチャンスも逃したくない。
どうするか・・・。
「周りの人とも相談して決めたいと思います」。
どちらを選んでもベストな道と思うが、悔いは残さぬように・・・。

関連記事