空港から北に10分ほどに位置する熊本県の菊陽町で、第2回目となる菊陽町スナッグゴルフ大会が行われ、32名の小学生が参加した。
大会は雨天のため体育館での代替えイベントとなったが、スポーツ推進委員の皆さんが知恵を絞ったゲームにより、屋外での競技にも劣らない楽しいイベントとなった。
熊本地震から2年5ヶ月が経過し、ジュニアゴルフ先進県とも言える熊本県では、菊陽町、益城町、西原村、合志市などが、スナッグゴルフを導入して、ニュースポーツとしてゴルフに取り組み始めている。
熊本県はもともと、ジュニアゴルフ会員制度を全国でもいち早く取り入れ、そこに情熱溢れる指導者と受け入れるゴルフ場施設の環境が整い、遡ること20年以上前の取り組みが、多くのプロゴルファーやアマチュアゴルファーの今日の大活躍に繋がっている。
その先進県に再び、ゴルフに触れる機会のない子どもたちに、ゴルフに触れてもらおうと、日本ゴルフツアー機構と自治体が連携しての普及活動が進んでいる。
2016年8月には、就任直後の青木功JGTO会長と宮里優作選手会会長、宮本勝昌や地元の重永亜斗夢、永野竜太郎が菊陽町と益城町のスナッグゴルフ導入に花を添えた。
その年の9月には、重永亜斗夢と石川遼が菊陽町立菊陽南小学校を訪れ、その活動に拍車をかけた。
翌年2017年には、菊陽町でスナッグゴルフを活用したイベントを独自で作り上げようと、菊陽町スポーツ推進委員協議会が立ち上がり、あれやこれやと議論を開始。
昨年の第1回大会は時間のないなかでの手探りの大会を何とか開催。迎えた今年の第2回大会は、中川会長から実行委員の任命を受けた岩本委員長をはじめとする6人の実行委員が、競技方法や賞品集めの協賛まわりまで、それぞれの仕事の合間に集まっては月に2回から3回のペースで会議を重ねた。
そして大会当日はあいにくの雨。
グラウンドで予定されていた競技は出来なかったものの、体育館での代替えイベントは、ランチャー(アイアン)とローラー(パター)を使った的当てゲームで得点を競ったほか、お手玉を使ったチーム対抗のゲームで、大きな盛り上がりを見せた。
熊本地震で壊れた体育館の修復がようやく終わり、奇遇にもこの日が体育館の利用開始日と重なり、菊陽町にとっては感慨深い第2回大会となった。
熊本県ではこの活動を更に拡大しており、来月10月7日には菊陽町に隣接する大津町にもスナッグゴルフが導入される計画があり、ジュニアゴルフの先進県でのゴルフの底辺拡大に期待がかかる。
第2回菊陽町スナッグゴルフ大会成績上位(ゲーム形式ポイント得点)
●高学年の部
優勝 久我健心 武蔵ヶ丘北小5年 242
2位 髙木春花 南小6年 171
3位 鍋島美桜子 南小6年 157
●低学年の部
優勝 坂梨樹希 西小4年 277
2位 小﨑逞 西小3年 257
3位 渡邊和勝 白山小4年 202
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