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トップ杯東海クラシック 2018

ちびユータ!! 木下裕太が自己ベストで初シードに王手!!(フォールシャッフルの行方)

最後はきわどいパーパットに、思わず嗚呼っ・・・と、天を仰いだ。大きな大きな最後の1打。「17番(のボギー)がもったいなかったですが、最終ホールで帳消し。最後はよく粘れた」。

来年度から、規定が見直されて今年が最後の“フォールシャッフル”(※)。
終盤戦の出場優先順位を見直すこれが最後の試合で、6位に入ったちびユータ。
8月の「RIZAP KBCオーガスタ」の7位を上回る自己ベストで、悲願の初シード入りにも王手をかけた。
なんといっても今月初めの「ISPSハンダマッチプレー」がデカかった。
準々決勝で、ぶつかった相手は“でかユータ”。
同じ千葉県のゴルフ練習場で幼少期から、ひとつ上の池田勇太は別格だった。
「この人には生涯、敵わない」。
畏れ続けた相手と、同じ舞台でぶつかり敗れはしたが、「勇太さんはショット、アプローチ、パット。すべてにおいて凄かった」と希有な経験から自身の物足りなさを痛感できたばかりか高額賞金の試合で7位タイの750万円を加えられたのが生きた。

やにわにチラつく初シード入りの可能性に加えて今週は、秋以降の試合にも出続けるためのまさに正念場。
「15位を目標にやろうと思ってやった」と、3打差の7位につけた3日目は、翌日の台風襲来の予報につい、「中止になってくれ・・・」と、部屋で祈り続けたほどである。
そんな期待に反して、最終日はまさに嵐の前の静けさ。
何事もなく、予定どおりに試合は始まり「今日は緊張で吐きそうでした」。
人生最大のプレッシャーをはねのけた。
13番では、10メートルのバーディトライも沈めて3打差3位に初V争いにも加わった。
初出場の昨年は「どうやったら予選を通れるのか」と、打ちのめされた三好。
「難しいコースで今年、この結果は自信になる。勇太さんに、もうちょい認めてもらえるように、これからも頑張る」。
軒並み続く、秋以降のビッグイベントのチケットも手にして、ちびユータの気合いが入った。

※フォールシャッフル取得者( )内前週比
1位 川村昌弘(ー)
2位 W・J・リー(11位から9↑)
3位 木下裕太(6位から3↑)
4位 池村寛世(2位から2↓)
5位 A・クウェイル(3位から2↓)
6位 木下稜介(4位から2↓)
7位 正岡竜二(5位から2↓)
8位 D・ブランスドン(7位から1↓)
9位 浅地洋佑(8位から1↓)
10位 近藤智弘(9位から1↓)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(以下脱落)
11位 P・サクサンシン(13位から2↑)
12位 山岡成稔(10位から2↓)

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