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松山英樹が「66」のチャージ(ZOZOチャンピオンシップ最終日)
インコースの裏街道から出たこの日は前半、13番のバーディひとつにとどまったが、後半の1番で、ピンそばのチャンスを奪うと、3番のパー3では、ティショットをピン左約5メートルに落としてチャンスを作った。
5、6番では連続バーディも記録。最後9番も約2メートルを沈めたが、ようやく勢いが出たところで終戦。「優勝争いできない位置でプレーするのは悔しい」と、振り返った。
前日プレー後の練習で、ショットに手ごたえがあったという。
「期待して出ていって、後半は思うようなゴルフができた。これをどうやって初日からできるか。考えながらオープンウィークを過ごしたい」。
次週は1週休み、11月5日から観客を入れて開催することが決まった「ヒューストンオープン」の出場可否は熟考中だそうだが、その翌週にはマスターズが控える。
「次の試合で上位で行けるために、今週わかったこと、先週わかったこともあるのでそこを少しつずクリアにして、いい準備をしたい」。
そのほか、日本勢最上位の通算12アンダー、20位タイから最終ラウンドに臨んだ小平智は、2打目のミスからダブルボギーを叩いた11番が響いてこの日はイーブンパーにとどまり、通算12アンダーの35位タイ。
「今日は今週一番寒く、距離感などあわなくて、スコアメイクに苦しみましたが、内容は悪くなかった。1日目2日目に成長した部分を感じられましたし、3日目4日目で課題も見つかった。やるべきことは、はっきりしているので、これからにつなげたい」。
プロ2戦目の金谷拓実はこの日2つのダブルボギーと苦しい最終ラウンドとなったが「後半あきらめずにプレーしてよかった」と、18番ではピンそばの見事なバーディ締めを見せるなど、通算11アンダーの41位タイ。
「自分の立ち位置が見えたので、ショットの悪かったところなどを反省し、今後もっともっと努力して、ここで活躍できるように頑張りたい」。
本場での活躍に、夢を膨らませた4日間となった。
石川遼は通算5アンダーの63位タイだった。
「(雨で)非常にコースを長く感じ、難しいコンディションでしたけど、もう少しいいスコアで回れたんじゃないかな、と思う。悔しいが、新しいことに取り組んで4試合目。少しずついい方向には進んでいる」。
通算3アンダーの66位タイにつけた今平周吾。
「今日はラフが重たく、出すだけの時もあり、前半からなかなかうまく行かずに終わってしまった。1日8アンダー(2R)を出すことができて自信になりましたけど、4日目で悔しい結果になってしまったので、練習して頑張りたい。(2週後のマスターズは)一度日本へ帰ってリフレッシュしてからまたアメリカに来ます」
最終日に4日間自己ベストの「67」で、今平と同順位で並んだ堀川未来夢。
「初日から2日連続で2オーバーを叩いて、日本とアメリカで何が違うのか、ポイントを考えながらプレーしていたら、今日はすごくいいラウンドができました。飛距離や球の高さなど自分の足りない部分が見えて、100ヤード以内の距離や、マネジメントなど長所を磨けばやっていけるのかな、と感じた。素晴らしい選手たちの中でプレーさせていただいて有難かったです」。
星野陸也は通算1アンダーの72位タイ。
「初日はいいプレーができましたが、2日目から伸ばせず、3、4日目で落としてしまったので、自分の中では不甲斐ない 1週間。自分の悪い部分など、勉強になることがいっぱいあったので、また次の挑戦に備えて練習し、日本ツアーで優勝目指して頑張りたいと思います」
主催者推薦で出場を果たした関藤直熙(せきとうなおき)は通算1オーバーの75位で米初戦を終えて「4日間の結果が今の自分の実力。主催者推薦で、貴重な経験をさせていただけたことに感謝しています。来年はぜひ自分の力でリベンジできるように頑張っていきたいです」。
優勝は通算23アンダーで、米のパトリック・カントレー。
昨年覇者のタイガー・ウッズは通算1アンダーの72位タイに終わった。