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初上陸・・・!! 来年10月に日米共催の「ZOZO CHAMPIONSHIP(ゾゾチャンピオンシップ)」を開催
開催契約は、6年。
歴史的な第1回目、2019年度の舞台は千葉県の「アコーディアゴルフ 習志野カントリークラブ」に決まった。
賞金総額は国内史上最高の975万ドル(約11億円)。
優勝賞金175万ドル(約2億円)。
冠スポンサーに、開催地に本社を置く「株式会社ZOZO(ゾゾ)」を迎えて10月24日から、4日間のストロークプレーで行われる。
予選落ちはない。
会見には、PGAツアーバイスプレジデントのクリスチャン・ハーディ氏と株式会社ZOZO(ゾゾ)の前澤友作CEO、JGTO会長の青木功と米ツアーを主戦場にする松山英樹が出席した。
会見の質疑応答で、世界のアオキはちょっぴり悔しそうな顔をした。
「世界最高峰のPGAツアーが、日本で開催されることを、夢見てきた」という青木。
「私のJGTOの会長任期中に、歴史的な大会が行われることは非常に嬉しいけれども、私はもう75歳。もうちょっと若かったら・・・」。
現役選手としてその舞台に立つことが出来たらもっと最高だった?!
「半分悔しいけれど・・・」となかば本気の苦笑いも、「これから世界を目指す人たちに、アメリカに行くチャンスが出来る。選手たちにもそういうハッパをかける機会が出来た。選手たちのモチベーションも上がる。そういうトーナメントの日本開催が実現する。ありがたいなと思っている」と、どうにか要職の笑顔に戻した。
すかさず「青木さんもチャンスがありますよ。ぜひ出場権をかけて、頑張ってください!」と、PGAツアーのハーディ氏。会見場が、どっと沸いた。
78人の出場枠のうち、60人がPGAツアーのフェデックスカップポイントランキング上位者に充てられる。
日本ツアーからは、賞金ランキング上位7人が出場できるほか、同年の「ブリヂストンオープン」の上位3人に権利が得られる。さらに、日米両ツアーのスポンサー推薦枠から8人が参加できる。
米ツアー枠からの参戦を目指すことになる松山は、「2、3年前から日本で開催されるかもしれないと聞いていて、まだかなと期待していた。僕としては、まず出場できる権利をつかんで、日本のファンのみなさまの前で、活躍することが大事と思っている」と、今から意気込む。
青木も松山も胸躍らせる。夢の舞台がついに日本に初上陸する。
その主催者という大役をつとめることになった前澤氏は「PGAツアーの日本初開催が、我が社の本拠地である千葉県で実現する、この奇跡的な出来事に感動しておりますとともに、責任ある重大な立場。大変光栄に思っています」と、話した。
約10年前に、ゴルフを始めたという前澤氏。
「73歳になる父とのラウンドも、小学生になる息子たちとの練習も、すべてはゴルフがその機会を作ってくれた。ハンディキャップは一番いい時で5くらい。これを機にさらに磨きたい」と、ゴルフ愛も深い。
「観戦者としてもゴルフに魅了され続けてきた」といい、2010年のマスターズではミケルソンの優勝を目に焼き付けたほか、今年9月には伝統の欧米対抗戦「ライダーカップ」の観戦のためにフランスまで足を伸ばされたばかりだ。
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営する「株式会社ZOZO(ゾゾ)」はいまも急成長中で、国内外の注目を集め続ける会社。
新進気鋭の経営者は、待望のトーナメントで企業カラーを前面に押し出し「ファッションとIT、テクノロジーを駆使したファッショナブルで、華やかで、かっこよくて世界的にも今まで見たことのないような大会になれば」と、構想を語る。
同時に「本社が千葉県にありますので、それにまつわる形にしたい」と最先端と地元愛との融合を目指す。
「我が社には若い女性のお客様も多い。そういう方々も、ぜひコースに連れてきたい」と2020年の前年に、新たなゴルフファン獲得にも期待がかかる。
前澤氏の熱い思いを聞きながら「PGAツアーを開催するのは大変なこと。それを引き受けていただけたのはありがたいこと」と、松山。
「僕もぜひ出場して、そこで優勝することが一番。結果でしっかりと恩返しできるようにしたい」とスポンサーの大英断に感謝をこめた。
「日本の選手には、世界トップのプレーヤーと共に回る機会。日本とPGAツアーの違い。ぜひ出場を目指して頑張って欲しい。日本のファンのみなさんにもテレビ越しではなく、生で見ていただくのが一番。ぜひ足を運んでいただきたい」と、呼びかけていた。