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宮里優作が娘の母校にスナッグゴルフを寄贈(2月25日)
同小学校が、スナッグゴルフを導入されてもう8年になる。そのとき学校で購入されたコーチングセットもすっかり使い込まれて、よい感じで年季も入ってきていたが、なかなか道具を一新出来ずに、やはり8年前に同校のコーチを引き受けた女子プロの寺沢範美さんが、厚意で私物を貸し出してきたのだが、それもそろそろ限界が来ていたから「娘の小学校に、新しい道具を寄贈したいのですが・・・」。
宮里からの申し出は、学校にとってもまさに渡りに船だった。
ランチャーやパターはもちろん、道具をしまうバッグやフラッグなど。細々した用具すべてに丁寧に貼られた「宮里優作プロ寄贈」の手製のラベルには、寺沢コーチの「みんな大事に使ってね」の思いがぎゅっと詰まっている。
新道具の寄贈式に合わせて、スナッグゴルフを教えに来た宮里。講習会は13時半からでも、この日は朝の8時半から娘の小学校に入り浸り。
この土曜日は、学校中が一大テーマパークと化す日である。
午前中の「南山フェスティバル」は、通常で言う文化祭の逆バージョンとでも言おうか。父兄が様々な催しを開いて、先生や子どもたちをもてなす日だそうで、宮里は萊杏(らん)ちゃんが入学した昨年から本職を生かしてパターコンテストを開催している。
その準備と運営に奔走してから息つく間もなく午後からは、子どもたちの「アフタースクール発表会」。つまり、放課後の部活の父兄参観に合わせて、講習会を開いたというわけだ。
最初の挨拶で「この中で、プロになりたい人!」の問いかけに、ただ一人手を挙げた娘は父親に似て、スナッグゴルフの腕もなかなか筋が良いと思うがあえて素通り。マンツーマンのレッスンは、出来るだけほかのお友達にしてあげたかった。
お父さんとのがちんこ対決でも真っ先に手を挙げても、大人気の選抜じゃんけんで早々に負けてしまって夢敗れても、「そのかわりにお父さんと対戦するお友達の応援が出来て良かったです」と、フェアプレー精神も、父親譲りの萊杏(らん)ちゃんは、ショットはいいが、パターはもう少し練習が必要ですねと寺沢コーチから指摘を受けて、そこも「父親の血筋」と苦笑いの優作パパ。
創部も8年になるのにまだ、同校がスナッグゴルフの全国大会にエントリーさえしたことがないのが、寺沢プロには残念だった。
前・後期合わせて60余人の部員のうち2年生ではただひとり、女子部員の萊杏(らん)ちゃんも「試合に出たい!」と張り切っており、娘がお友達と晴れ舞台を踏む日がくれば、嬉しい。
「この中からぜひ、プロゴルファーを目指す子も出てきて欲しい」と、今度は選手会長の顔で、寺沢プロと真剣指導にあたった。
親子共々大忙しだったこの日の成果を家族でゆっくり話し合う間もなく夜の便で、中部セントレア国際空港から今度は故郷に向かった宮里。翌26日は、JGTO会長の青木功と沖縄で、スナッグゴルフの体験会を開く。11月の「HEIWA・PGM選手権」の貢献活動の一環であり、大会のホストプロとして、選手会長として、オフも変わらず大忙しで日は過ぎていく。