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PGM Challenge II 2020
上井と大谷が、最終日最終組の母校対決
24歳の蛭川隆(ひるかわたかし)を、30代後半の2人が挟んだ。首位タイで並んだ上井邦裕と、大谷俊介は愛知・名古屋商科大学の先輩、後輩。
37歳の上井。
この日は6バーディの「64」。前日初日の「66」に続いて2日連続のボギーなしを記録した。
昨年、2度目の”陥落”こそ味わったがレギュラーツアーでシード経験豊かな実力者が、「出来すぎ。今日はパットに救われた」と、安堵の笑顔。
若手がひしめくスコアボードを見下ろし「明日も伸ばしあいになる。出遅れないように、若い選手に負けないように、優勝目指し1打1打やるだけ」。
同じ首位タイに並んだ大谷は、上井のひとつ年下だ。
「ショット、パットも大きなミスがなく、チャンスホールはものにできた感じ」と、この日はベストスコアタイの「63」をマーク。前日初日の26位タイから、大学先輩に追いついた。
プロ15年目。レギュラーツアーでの出場経験は、これまで12試合と少ないが、AbemaTVツアーでは過去9度のトップ10入り。
「今回めちゃくちゃ久しぶりのチャンス! いつも上位になると緊張して崩れていたが、明日は最後まで楽しくラウンドしたい」。
先輩の上井は大学時代に「中部アマ」を制するなど強豪だ。
その強さを直に知るが、気負わない。
「優勝を意識してもしょうがない。リラックスして、いつも通りやるだけ。今なら、やれそうです」。
同大学OBに、ツアープロで活躍する選手はほとんどおらず、最終日最終組での”母校対決”はたいへん稀有な機会。
プロの試合で2人が対戦するのも、もちろん初めて。
初の直接対決で、しのぎを削る。