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新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
昨年は、一般社団法人日本ゴルフツアー機構ならびに弊機構が主催、主管致しますジャパンゴルフツアーに格別のご高配をいただき、厚く御礼を申し上げます。

昨シーズンを振り返りますと、金庚泰(キムキョンテ)選手が2001年の伊澤利光選手以来となる年間5勝を達成し、自身2010年以来2度目の賞金王に戴冠しました。2位の宮里優作選手を6000万円以上離し、圧倒的とも言える強さを誇った、まさに独走状態での賞金王でした。
また、私どもが主催いたします『日本ゴルフツアー選手権大会 森ビルカップ Shishido Hills』で中国出身の梁津萬(リャンウェンチョン)選手が優勝するなど実に全25試合中13試合を外国人選手が制し、海外選手の活躍が多く見られるシーズンでした。日本人選手も26歳の小平智選手による初の『日本オープン選手権』制覇や23歳の石川遼選手の『ゴルフ日本シリーズJTカップ』優勝といった日本タイトルでの20代選手が活躍する一方で、若手に負けじと永久シードプレーヤーで43歳の片山晋呉選手が『三井住友VISA太平洋マスターズ』の勝利によりツアー通算29勝目を挙げ、さらに史上2人目の生涯獲得賞金20億円を突破するなどベテラン選手の奮起も目立ち、非常に見ごたえのあるシーズンであったと思います。
 弊機構では昨シーズンより独自のインターネット中継を導入いたしました。ライブ放送はやはりスポーツの醍醐味であり、それを多くのゴルフファンに感じていただければと思います。インターネットの技術は日進月歩であり、今後はライブ放送のコンテンツを充実させ、さらに拡大させていく予定です。

いよいよ今年2016年はリオデジャネイロオリンピックで112年ぶりにゴルフが正式種目として復活いたします。2020年の東京オリンピックでもゴルフ種目の採用が決定され、ますます世界に通用する選手の育成の必要性が高まってまいりました。今年も弊機構では「JGTOゴルフ強化セミナーin宮崎フェニックス・シーガイヤ・リゾート“2016年リオデジャネイロオリンピックを目指して”」と題した強化合宿を行い、各専門分野の講師を招き体力トレーニングや実技指導などの若手育成を行ってまいります。今年より始めた日本高等学校ゴルフ連盟(高ゴ連)と連携したジュニアの育成にも力を入れてまいります。また1月にシンガポールで、2月にはミャンマーでアジアンツアーとの共同主管によるトーナメントを開催します。選手たちの技術的、精神的な向上を目指し、国外で開催されるトーナメントという舞台を提供し、日本で育った選手が世界を舞台に活躍する姿や存在感を多くのゴルフファンに見ていただけるように取り組んで参ります。

社会貢献の面では、昨年東北地方への車両寄贈、東関東地方を襲った水害への義援金活動など、助け合いや思いやりの精神を持って、トーナメントやイベントを通じて災害支援等に力を入れて参りました。今後も2012年より掲げている『挑戦と貢献』というスローガンを継続し、選手は高い志をもって世界に向って挑戦していくと同時にプロゴルファーとして様々な形で社会に貢献をする活動を行っていきます。

 今年は昨年より1試合増の26試合のツアートーナメント、チャレンジトーナメント14試合が決定しております(2015年12月21日現在)。これもひとえに多くのトーナメント主催者、特別協賛社、そのほか関係各位のご理解とご協力によるものであり、心より感謝いたします。
私たちは、皆様のご期待に沿えるように、本年も役職員、ツアーメンバー共々、トーナメントの活性化を目指し、より一層の努力を続けていく所存でございます。
本年も皆様方の御支援、御協力をお願い申し上げます。

                              一般社団法人 日本ゴルフツアー機構 会長 海老沢 勝二

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