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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2016
ジャンボ越えのカウントダウン! 小平智が3打差首位に
ジャンボ尾崎が74年の日本オープンで成し遂げた。“日本タイトル3冠”は、27歳248日目の最年少記録。
「今年は初めから、回りにも言われていて。自分でも狙っていたけど、日本プロ(7月)ではだめだった」。
13年の日本ゴルフツアー選手権と、昨年の日本オープンに続く3つめのタイトルを狙えるのは、ついにこのゴルフ日本シリーズJTカップひとつに絞られて、「今年はもう、これしかない」。
本人は、この表現にはかねてより、恐縮しきりの“ジャンボ超え”。そのラストチャンスを前に本人は、どこか自信に満ちている。「昨日までの、2日間と変わらず。今日も淡々と回れた」と、じたばたしない。
「トラブルもなく、無理もしない感じのゴルフで、どっちに打ってやろうとか、しっかりマネジメントしながら落ち着いてやれている」。
7番から立て続けにピンそばの連続バーディを奪った。フェアウェイから100ヤードの2打目を左奥1メートルにつけると、8番では175ヤードから、6番アイアンでピンの根元に落とした。
キレキレのショット。弱点克服のために、磨きに磨きをかけてきた小技。そのすべてがかみ合う瞬間。今年最後のご褒美が待っている。
車で30分の自宅通勤は毎日、熱い声援でもり立ててくれる彼女もいる。
昨年6月から交際を始めた古閑美保さんが、笑って打ち明けたことがある。
年齢は7つも下で、実績も彼女のほうが今はまだ上。
「それでも彼は、なんでも自分が上って言いたい人」。
古閑さんの通算12勝も、賞金女王に輝いた2008年の獲得賞金1億2085万4137円も、いつか絶対に抜きたいと、対抗心を隠さないとか。
そんな年下の彼を、微笑ましくみながら古閑さんは確信している。「ピンしか見えないような人なんで。私に勝つのも時間の問題だと思うし、いけよって思います」。
今大会の優勝賞金4000万円を加えても、古閑さんの1年の最高額には少し、足りないが自身初の1億円越えは確実で、生涯獲得賞金も3億円を突破する。
「今年もこれで終わりかと思うともう少し、試合があればと寂しいけど最後に良い締めくくりが出来れば」。
いつか、偉大な恋人超えも目論む27歳が、ひとつ新たな歴史を作ろうとしている。