記事

松山、今平、石川が決勝へ(全米オープン2日目)

Darren Carroll/USGA
2日目はシビアなピン位置に、風も吹き、コースは噂通りの牙をむいた。前日初日は21人もいた通算アンダーパーは、6人まで減った。

4人の日本勢は、松山英樹と今平周吾、石川遼が決勝進出。
世界アマランク1位の金谷拓実さんは、通算7オーバーで1打及ばず予選落ちをした。

松山は、3バーディ2ボギーの「69」で、この日数少ないアンダーパーを記録。通算イーブンパーの7位タイまで順位を上げて、エースの貫禄を示した。

ピンをさすショットでチャンスを作り、アプローチは絶妙のタッチ。折り返しの1番では、左手前のカラーからピン奥に落とすと、下り傾斜で戻してカップイン。ようやくこの日の初バーディを記録した。

「前半いいショットが打てて、チャンスもあったが決めきれなかった。後半はショットが荒れだしたが、パットが入りだしたのでよかった」。
3番で3メートルを堪えた。4番では左ラフからパーセーブ。耐えて、しのいで、上りの8番、9番で連続バーディフィニッシュ。
首位のパトリック・リードと4差で週末へ。
「今日は風が凄く強く、グリーンはスピンの計算をしなくてもよいくらい堅くなった。この風とグリーンの状態が続けばアンダーパーはいなくなるんじゃないか。伸ばしあい、とはいかない。明日もこの2日間のように、粘り強くできたら」。

今平は、1オーバーから出たこの日は6つボギーを吐き出したが通算スコアは5オーバーにとどめ、メジャー8大会目にして自身初の予選通過を果たした。

石川は、この日4つのボギーを打ちながら、通算6オーバーのカットライン上で堪えた。
後半5番で4メートルのパーパットをしのいだ。8番では右に曲げたティショットが隣コースのバンカーまで飛んだ。
「ここが一番苦しかった場面」。フェアウェイに出した3打目を、ピンにつけてしぶとく拾った。

キリキリする後半9ホールを耐え抜き「土日にプレーしないことには、得られるものも50%は違う。ギリギリの通過ですが、土日次第では全然分からない。明日しっかり集中して頑張りたい」。

17日の初日に、29歳になった石川。
本来ならば今週は、08年のデビュー時から主催者とスポンサー契約を結ぶ「ANAオープン」で過ごしているはずだった。

だが、コロナ禍で思いもよらないバースデーウィークに。
出発前には、この日19日土曜日に放映予定の特別番組の、リモート収録に参加。
昨年大会で、史上最多の5人によるプレーオフを戦った時松隆光と浅地洋佑の2人を相手に石川が質問攻め!!
劇的シーンをプロ目線で検証します。
早朝の全米オープンに続いて、午後は4時から日本テレビ系列の「ANAオープン特別編」。お楽しみに…!!
  • Robert Beck/USGA
  • Robert Beck/USGA

関連記事