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三井住友VISA太平洋マスターズ 2018

成績は振るわずとも。3アンダーの薗田峻輔は今年も感謝のパーティへ

今季はまだ、予選通過がブリヂストンオープンの1試合だけ。苦境の薗田が今年も大会初日の競技後に、コースのクラブハウスで行われたボランティアパーティに参加。
選手たちには自主参加を呼びかけている毎年の恒例行事は、日頃お世話になっているボランティアのみなさんに、直接お礼を言える機会だ。
毎年、この時間を大切にしている薗田は今年も、いつもの笑顔でみなさんの前に立った。
「少し、調子は良くなってきているんです」。
心配して声をかけてくれる人たちに、少し前向きな言葉も言えるまでになってきた。

松山が監修に携わった新生コースは、確かに「パー5をパー4にした6番や11番は今までは“4”として考えていたホールで、今年も“4”を獲ればいいんだけど“4”のところで“4”を獲らなければならない難しさ」。
難易度を増したコースとも、格闘しながら「ゴルフは楽しく出来ている」。
10月まで、ひとつも決勝ラウンドに進めなかった頃には見られなかった笑顔も出てきた。

今週は、初タッグの鈴木理恵キャディにも救われている。
「悪いところは何でも言って」とお願いしたら、パットの切り返しでリズムが速くなっていると教えてくれた。
鈴木キャディによると、「素振りはゆっくり振れるのに、コースに出ると速くなる。本人もそこは意識していると言ったが、もっと意識してみて、と」。
キャディとしての業務の正確さはもちろん、タッグには選手との相性も大切な基準となるが、「理恵さんにお願いして良かった」と、感謝する。

かつて鈴木さんが担当していた河井博大(かわいひろお)や久保谷健一は、練習の虫で有名だが終わるまでじっとそばにいて、静かに選手を支える姿を薗田もずっと見て来た。
「何よりマジメな人と知っていたから」。
初日から、息をぴったり合わせて「ミスもしっかりと、パットでしのげた。良いスコアを出すときのセオリーにのっとったゴルフが出来るようになっていると感じられる」。
今季2度目の予選通過も見据える3アンダーで、ひとまず初日を終えたが「まだまだ・・・。3日目に、上にいたらまた聞きに来てください」。
賞金レースはいよいよ佳境だが、シード権争いの選手たちがざわめき出すのもこの頃だ。
  • 明日も、頑張ろう

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