先月、大台を超えたばかりの手嶋が好調だ。「今日はティショットがフェアウェイに行った」と大きなミスは、池に入れてボギーにした6番ホールだけ。

初日の4アンダーに続いて、この日は5アンダーをマークして、着々とV争いに加わった。

48歳にして、生涯獲得賞金が10億円を越したのは、6月最初の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」。
手嶋が史上11人目の快挙を達成してすぐに、ツアーは約1ヶ月の中休みに突入したが、きっての練習しないプロはオフの間もラウンド3回。練習場で球を打ったのはわずか1回と、それでも「ちょっと多すぎた」と、なぜか反省しきりの会場入りだ。

この日も相変わらずコースから上がってくると、ものの5分も経たないうちに、もう帰り支度を済ませて玄関前に出てきた。
「2日終わってこの位置は上出来だけど、この暑さはきつい」と言い残して疾風のように、コースから姿を消した。
この2日間は北海道らしからぬタフなコンディションに備えて、この日もまた恒例の昼寝で英気を養うつもりでは。

• 手嶋 多一