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ブリヂストンオープン 2008
石川遼は片山とのラウンドに・・・
あれから1年。
1月にプロ転向を宣言した今季は中盤に賞金ランクによるシード権を確保した。
しかも先週の日本オープンでは堂々の2位。
獲得賞金は3931万166円を超えた。ランキングは一気に19位に浮上して自信も深まる。
「今週になってプロのみなさんに、最終日のアンダーパーは凄いとたくさん声をかけていただいて。
憧れの方達に褒めていただいて、また少しツアーに馴染めてきたのかな」とはにかんだ。
この日水曜日の朝はパッティンググリーンでジャンボ尾崎に遭遇。
練習ラウンドの時間が前後していることが分ったジャンボに誘われた。
「おまえ一人か? じゃあ教えてやろう」。
嬉嬉として、ジャンボの組に加わった。
先週、石川が取った全ホールドライバー作戦。
ジャンボは「それでいいんだ」と、賛成を示してくれた。
左ドッグレッグの16番で、ジャンボに聞かれた。
樹齢300年を越えるご神木の上をショートカットすれば、楽々イーグルが狙えるパー5は「このアングルでもドライバーを持てるか?」。
「打ちます」。
そう即答した石川に「う〜ん、いいなあ・・・」と、61歳も嬉しそうにうなった。
19日の日曜日にいったん埼玉の自宅に帰宅。
月曜日に学校に行き、火曜日にはもうコース入り。
その夕方に再び自宅に戻り、中学時代の友人の家を「サプライズ」の誕生祝いで訪れた。
日本一忙しい17歳は、超・多忙の合間を縫って古い友人を気遣った。
そして迎える初日は永久シード入りしたばかりの片山晋呉と同じ組で直接対決。
もともと、ここ千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブは「大好きなコース」だった。
「だから日本オープンが始まるまでは、ここでのプレーを一番楽しみにしていた」というくらいだ。
それだけに「先週のセッティングよりは、片山さんに近づけるかもしれない」と言ってから「と言ってもスコアだけの話しですけど」と、慌てて付け足して頬を染めた。