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マイナビABCチャンピオンシップ 2017
選手会長は78年以降、初の珍事に「叩き潰してやろうと思ったのに」と未練たっぷり
朝から大雨の予報にもかかわらず、足を運んでくださった大勢のギャラリーのみなさんのために、今週もまた選手を引き連れ、せめてものサイン会に臨んだ選手会長が、ペンを走らせながらつくづくと思うことは「やはり3日目に、トップに立っておかないといけなかった」。
36ホールになった先週は6位。今週もまた、最終日を戦わずして1打差の2位に終わって、「ゴルフは自然との闘い。何があるか分からないという気持ちで常にやれ」。隣でサインを続けるJGTO会長の青木功にも言われ続けていた言葉が、身にしみる。
この日はかなりの雨量が予想され、「予報が外れてくれれば」と思いながらコースに来てみれば、第1組のスタート時はそれほどでもなく、順調に進んでいたが、宮里がいる最終組の番が近づくにつれて、降り出した雨はどんどん強くなった。
ひとつ前の組がティショットを打ってすぐに、中断のフォンが鳴らされ、宮里はそのままコースに出ることなく終わってしまった。
戦わずしてツアー初優勝を掴んだ小鯛。
「今日やって、叩き潰してやろうかなと思っていたのですが」と、悔し紛れに「こういう優勝は、何かのサイン。ゴルフ人生ががらっと変わる。その中で浮き足立たず、自分のゴルフを確立して強いゴルファーになってもらいたい」と、若い後輩にエールを贈った。
「プレースタイルも歯切れが良く、本当にナイスガイ。人気が出そうな選手なので、どんどん行って欲しい」と、祝辞を贈った。