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トップ杯東海クラシック 2016

タニさんもヒロシも、重い空気のV争い

暗い表情のタニさん
インパクトの瞬間に、クラブからパっと手を離し、ミスショットなのか・・・?! 見ている者をヒヤリとさせて、実はピンそばというのは、松山英樹の“あるある”だが今週の三好でも、そんなゴルフを繰り広げる選手が約2人・・・。

3位で決勝ラウンドに進んだ谷原秀人と、4位の岩田寛である。
偶然か、必然か。みんな、東北福祉大の出身である。
まだ笑う余裕のある谷原は、「福祉大の技なのかもしれない」と、認めた。
通算8アンダーを出しながら、「ここまでひどいゴルフは最近ない」という。夏に北海道2連戦の日本プロで、2週連続Vを達成した。「あのときを100とすると今のショットは1くらい。長いショットで、タイミングが少しずつズレる。苦痛でしゃーない」と、好スコアとのギャップがむしろ、ストレスに。

「気持ち悪いままやっていて、いつ崩れてもおかしくない。なんとか堪えてやっている」と、天下の賞金1位が嘆き節。

米ツアーの入れ替え戦の合間に慌ただしく帰国した岩田はもっと深刻だ。2日間で、7アンダーを出しても「考えるもの嫌」という。
打った瞬間に手を離し、怒りをあらわにしながらピンそばに寄っている。長いバーディトライもよく決まる。
思うがままにならないショットにいじけてティーグラウンドに背を向け座り込んでいた。
上がってきても、沈鬱な顔で「早くホテルに帰りたい・・・」とうめきながらもV争い。
敵の目をくらます策ならいいのだが、本人たちには本当に深刻な事態なのだろう。

「カップに穴が開いていますから。今日はたまたま入っているだけ」と、岩田。
「はぁ・・・・・・」。谷原は、週末に向けて深いため息をつくしかなかった。
  • ヒロシはけっこう長いバーディパットを決めても、この表情ですが・・・

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