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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2004
ボギーなしの65をマーク、尾崎将司が単独2位
ボギーなしの65をマーク、尾崎将司が単独2位
最終9番パー4。8アイアンで打った残り160ヤードの第2打は、あわやチップインの スーパーショット。 この1打に、あの名シーンがよみがえる。
99年大会。
6打差3位タイからスタートした最終日。八本松の9番ホールで、残り159ヤードの第2 打を8アイアンでチ ップイン。このイーグルのほか、7バーディ(1ボギー)の64を奪い、大逆転の末に大 会3度目の連覇を達成し、同一大会9勝目をあげたのだ。
「う〜ん・・・そういえば、前にもそういうことがあったよね」。あの奇跡のシーンを 彷彿とさせるこの 日のプレーに、57歳の頬も思わず緩んだ。
前日初日は雷雨に見舞われ、前半の9番ホールで第2打を手前7メートルにつけた時点 で、競技が中断。 しかし約1時間45分後の再開にもリズムを狂わされることなく、「むしろ雨でグリー ンが止まるようになり、気持ちが前向きになった」と、バーディラッシュで追い上げ た。
前日の良い流れは、この日2日目も続いている。
連日の猛暑をものともせず、ボギーなしの7バーディを積み上げるジャンボに、首位 の片山も舌を巻く。「この暑さの中あの年齢で・・・。尊敬します」。
すさまじいその体力、精神力。加えて、今週の舞台は、勝ち方を知り尽くした八本松 だ。
ただひとつの不安をあげるとすれば、3番ウッド。1番、4番、18番のティショット、 15番の第2打など「 5、6回は使う」というスプーンは、初日からプッシュアウト気味の球が出がちだ。
アイアンは、今週からすべて「左に行きにくいセッティング」に変えて絶好調なだけ に、「スプーンだ けがなあ・・・」と、渋い顔のジャンボ。
「まあ・・・それも微調整で済むはずだ。明日はシンゴと一緒に、盛り上げていくよ !」。
今週、勝てばツアー記録の同一大会10勝目と、自身の持つ55歳7ヶ月のツアー最年長 優勝記録の更新(57歳5ヶ月)とツアー通算95勝目と・・・。実にさまざまな金字塔が打 ち立てられることになる。