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賞金6位の堀川未来夢が海外連戦「今、僕らにできること」/ マレーシアオープン

ドレスコードはカジュアル! 3日火曜日のカルテルパーティにて。JGTOメンバーと(右から2番目が堀川)
新たなスポンサーを獲得して5年ぶりに復活した大会は、今年からJGTOと提携して、20数人のJGTO選手が出場する。

昨年の賞金ランク6位の堀川未来夢は先週のプロアマ形式戦「ニュージーランドオープン」では18位タイの成績をおさめて、今週のマレーシアに移動してきた。
ニュージーランドのクィーンズタウンから、オークランドまでの国内線も含めて約13時間。クアラルンプール空港までやや長めのフライトと、5時間の時差と気候差。
「ニュージーランドの空気はからっとして、汗も全然かかずに過ごしやすかったですが、こちらは湿度が高くてジメっとしている。いきなり暑くてその点は注意ですが、疲れもなく元気にやってます」と、開幕前日の4日水曜日はプロアマ戦でコースを初ラウンド。

会場となるコタプルマイゴルフ&CCは、当地で9年連続のベストメンテナンス&コンディション部門で1位を獲得しているという名門。
「池がらみのホールが多くてグリーン周りが難しい。グリーンも硬くて傾斜が強いので、フェアウェイキープが大事になると思うが距離は長くない。自分に合っていると思う」と、この日の下見でさっそく攻略のカギはつかんだ。

先週は日本を発つ前に、うっかり実家に5番ウッドを忘れてきて泡を食ったそうだが、かわりに3番ウッドで軽めに打ったり、7番ウッドでしっかり捕まえて距離を出したりとショットの微調整で、不便もなんとか補っている。

1月、ハワイの米ソニーオープン(65位)から連戦した日亜共同主管の「SMBCシンガポールオープン」では18位につけた。「今週も優勝を目指すのはもちろんですけど、ここでまた良い成績を出せればアジアンツアーのシード権にもかなり近づける(現在賞金19位)。ひとつでも上位を目指して頑張りたい」と、意気込む。

新型ウィルスは、ここマレーシアでも20数人の感染者が確認されているという。堀川ら日本人選手も入国時に最近の中国への渡航歴や、発熱の有無など簡単な身体チェックを受けた。
日本を留守にしている間も国内のスポーツイベントが、中止や延期、無観客での開催を決めた等のニュースが次々と届いて、今年の新・選手会理事に就任した堀川も、気が気ではない。
来月4月には、男子ゴルフも国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」を控える。
「そのころには収束しているのか、どうなのか。すごく気にはなりますが、いま僕らにできるのは、開幕に備えてしっかりと準備をしておくことだけ」。
帰国後はすぐ、母校・日大ゴルフ部のコーチとして合宿に合流。学生らに交じって、引き続き調整を重ねる予定だ。
「ぜひ結果を残して帰りたい」。
マレーシアで大きな手土産を誓った。
  • 5番ウッドを日本に忘れてきて”13本体制”ですが、なんとかやってます(笑)<アジアンツアー提供>

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