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〜全英への道〜ミズノオープンatザ・ロイヤル ゴルフクラブ 2019
新たに4人が全英切符
池田勇太のVスピーチを、ぼんやり聞いていたらふいに呼びかけられた。
「…ねえ、チャン?」。
慌てて、表彰台の池田を見上げた。
「今日も8000ヤードで、やらしてほしかったよね?」。
池田とは、予選2日間も一緒に回ったがその時も前のティが使用され、いずれのセッティングも7600ヤードにとどまった。
チャン・キムは破格の飛ばし屋。
ラウンド中に、しきりに史上最長の8000ヤードでやってみたいと訴える池田の意見にチャンも大賛成だった。
3日目にはやっと8000ヤード超に設定されたが最終組で、再び池田と一緒に回ったこの日の最終日ではまた約7600ヤードのセッティングに戻されて、日本語はあまりわからなかったがそのことを、池田は残念がっているのだろう、と想像はついた。
「うんうん」と、笑顔で応じたチャン。
負けはしたが、2017年の腰痛と2018年の左手首のケガからやっと戻って来られた今季、怪物コースで久しぶりのV争いを繰り広げて順調な復帰を印象づけることが出来た。
「優勝には届かなかったが全英オープンに出ることを、目標にしていたので嬉しい。全英でも結果を残せるように頑張る」。
そのほか、3位タイにつけたタイのガン・チャルングンは、自身初のメジャー切符に大喜び。「初優勝と同じくらい嬉しい。興奮しています」。
同じく3位タイに入った朴相賢(パクサンヒョン、韓国)は、最終ホールで8メートルものバーディパットを沈めて2年連続2度目の出場を決めただけに、こちらも大興奮で「去年よりも良い成績を出せるように頑張りたい」と、来月の渡英に向けて気合が入った。
今年は、北アイルランドのロイヤルポートラッシュGCで行われる全英オープンには、このほか昨年の賞金王の今平周吾と賞金ランク2位のショーン・ノリス(南ア)、また昨年の日本オープン覇者の稲森佑貴と今年の「SMBCシンガポールオープン」上位者のジェーン・ワタナノンド(タイ)と藤本佳則、「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」を制した浅地洋佑ら。
また、「SMBCシンガポールオープン」から次週の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」までの賞金ランキングの合計で選出する「日本予選ランキング」の最上位者が、また新たに権利を得られます。