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ダンロップフェニックストーナメント 2020

21歳に待った! 大槻智春が師匠仕込みの返礼V2へ

©JGTOimages
プロ10年目の30歳が、21歳の新人に立ちはだかった。ツアー1勝の大槻智春が、3日目に7バーディ2ボギーの「66」。通算12アンダーとし、石坂友宏と肩を並べた。

「この3日間、すごく良いゴルフができていて、本当に良い状態だという手ごたえを感じています」。

先週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」も初日を首位で飛び出し、7位だった。
好調を維持したまま迎えた本大会は3度目の出場だが、コースマネジメントは、尊敬する師匠仕込み。

当地での、谷口徹の冬合宿に加えてもらうようになったのは、昨オフ。昨年、「関西オープン」でのツアー1勝で”参加待ちの選手リスト”の上位につけて、今年も谷口の誕生日週にフェニックス入りした。
2月10日には、クラブハウスで恒例のバースデーケーキを囲んで52歳を祝った。

毎日、本気モードのラウンド合宿で目をむくのは、「谷口さんの勝負への熱い思い。プライベートでも、真剣勝負。お前ら若いやつには絶対負けない、との気持ちを全面に出してくる。普段から、見ているだけでもその気迫が伝わってくる」。

それでいて、ラウンド後の練習はアプローチやパットの打ち方を優しく教えてくれる。
「見て学ぶだけでも、ものすごく勉強になる」と、感謝する。
その返礼をするにも、今週は願ってもない舞台。
「歴代チャンピオンの方々を見ていると、本当にすごい方たちですし、混ざれたらいいなという気持ちはある。これからのゴルフ人生でも勝ちたい試合」。

最終日は、自身初の最終組。
「自然と緊張はするものだと思ってるので、そのなかでいかに自分のゴルフが貫けるか」。
ツアー2勝目で、師匠譲りの勝負強さを見せるときだ。
  • 左上から大槻、武藤、市原の弟子3人衆。今年もフェニックスで、尊敬する大先輩のお誕生日をみんなでお祝いしました。驚異の52歳。見習いたい

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