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比嘉一貴はNZの風も味方に/ ニュージーランドオープン
沖縄県出身。「強風には慣れているつもりだったが、こちらの風は、一味違う気がする。向きが一定ではなく読みづらかった」と、ニュージーランドの風には手を焼きながらも「リカバリーする自信があったので、攻めのゴルフに徹することができた。5アンダーは上出来ですね」。
4日間ともアマチュアの方と回るプロアマ形式戦は、初体験のフォーマット。
「タフなコンディションだったが、アマチュアの方と楽しく回れたことも良かった」と、さっそく息の合ったところを見せた。
ジュニア時代から、宮里藍さんらの父・優さんに師事し、出発前にも地元でスイングチェックを受けてきた。
プロ転向年の17年に、QTサードで失格するなど躓いたが、日本やアジアの二部ツアーから這い上がり、昨年8月の「RIZAP KBCオーガスタ」でツアー初優勝。
五輪イヤーの今年は、JOCの強化指定選手に選ばれ先週は、強化指定コースのフェニックスカントリークラブ(宮崎県)で、アマ日本代表の”ナショナルチーム”の強化合宿にも参加。
準備は万端だ。
「タフなコンディションのときはいつも考え込みがちだが、明日もアマチュアの方と、楽しくラウンドしながら平常心を心掛けて頑張りたい」。NZの風も、味方につけたい。
<ニュージーランドオープン>
今年101回目を迎えたナショナルオープン。豪・亜ツアーの共同主管で、2014年からJGTOとパートナーシップを結び、JGTOから20人が出場。日本ツアーへの賞金加算はないが、世界ランキングへのポイントは付与。また、JGTOメンバーをのぞく大会の最上位者には日本ツアー3試合の出場権が得られる。プロとアマが当地のクイーンズタウンにあるザ・ヒルズGCと、ミルブルック・リゾートの2コースを交互に回りながら勝者を決めるプロアマ形式戦。賞金総額約9900万円、優勝賞金約2100万円。