今週、開催予定だった「日本ゴルフツアー選手権森ビルカップShishidoHills」は子どもたちの「選手権」でもある。
毎土曜日は、03年から12年大会まで、宍戸ヒルズカントリークラブの東コースで、ゴルフの初心者指導用具で競う「スナッグゴルフ全国大会」が開催された。
その開催日が夏休みに移った13年からは、地区予選の「茨城県大会」が行われ、ツアープロたちの熱戦のそばで、朝から子どもたちの元気な声が響いた。
昨年は、地元の笠間市立岩間第三小が連覇を飾って、全国大会への1位通過を果たした。
今年は3連覇の偉業がかかっていた。
しかし、新型コロナウィルスの影響ですべてが中止に。
チームエースの菅野雄太くんには、2年生からレギュラーで活躍してきた夢舞台。
6年生の今年、「小学校最後の大会が、中止になってしまってすごくショックでした」。
また、翌日曜日の大会最終日には、参加児童みんなで、ツアー選手と手をつないで入場するスタート恒例の「キッズエスコート」も、毎年楽しみにしていた。
昨年は、堀川未来夢(みくむ)と行進。
朝、手をつないだプロが、午後に優勝を飾った。
同組には今平周吾がいて、みんなで賞金王の両手を奪い合ったが、堀川と手をつなげてよかったと思った。
「帰ってきたら、私たち家族にも自慢してました」と、雄太くんママ。
行進後はチームメイトと一緒に1番ティのすみに座ってプロの豪快ショットを見学。「毎年、かっこいいな、と思って見ていました。自分もここでプレーしたいな、と思ってました」。
将来の夢にも思いを馳せる、小学校最後の機会も失われて「全部、悲しかった」と、落胆していた菅野くんに、小室コーチから吉報が届いたのは、先日。
今年の地区予選大会はすべて中止となるが、昨年の出場校のみんなでこの秋に、全国大会を実施する方向で、大会主催のJGTOが調整を始めていることが分かった。
菅野くんのやる気はムクムクと復活した。
昨年の全国大会で、菅野くんの岩間第三小は3位に終わっている。
緊急事態の宣言中は校内練習も中断されたが、近所の広場で続けてきた自主練習にも、気合が入った。
「今年は優勝して終わりたい!」と、菅野くん。
ぜひ、小学生活の集大成にしたい。
そして卒業後は心置きなく、夢に向かって突き進む。
目標はスナッグキッズみんなの憧れ、地元笠間市が生んだヒロイン、畑岡奈紗さん。
「スナッグゴルフの出身者で、地元の人だし、凄いスコアを出して優勝する人」。
畑岡さんみたいなプロゴルファーになるのが夢だそうだが、菅野くんには実はちょっぴり迷いも。
「サッカーも好きだから。悩んでます」。
どの道を選んでも、スタッフ一同、菅野くんの夢を応援します!
<全国のスナッグキッズのみんなへ>
今は学校の授業や、スナッグゴルフの練習も、なかなか自由にできなくて、思い切り遊ぶこともむずかしくて、しんどくなることもあると思うけど、そんなときこそ家族といっぱいおしゃべりしよう。できるはんいでたのしくすごせる方法を見つけてみよう。
外で遊べた日は、手洗いをしっかりと。感染よぼうにつとめてみよう。
ツアー選手や宍戸のみなさん、スタッフもみんなを応援しています。秋の全国大会や、来年の宍戸で、またみんなと元気で会えることを、一同たのしみにしています。