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プロたちのおうち時間「いま何してる?」 <藤本佳則の巻>

パズルとゴルフの共通点は(©JGTO)
プロ9年目の藤本佳則は、大阪・新世界のランドマーク『通天閣』に鎮座する、幸福の神様『ビリケンさん』とそっくりだと、デビュー時からもっぱら。
しかし、「残念ながら、僕にコロナを封じる神通力はありません。みなさんと同じように、せめて罹らないように、うつさないようにつとめるだけ」。

地元奈良市内の自宅で、感染防止のおうち時間に励む二児のパパ。
5歳になる源都(げんと)くんと、4歳の聖都(きよと)くんは、わんぱく盛りだ。
「遊びにも行けずに退屈しきってますよ」。
そんな子どもたちと一緒に遊ぼうと、先日通販で購入したのがジグソーパズルだ。
届いた当初こそ、「わ〜〜〜っ」と夢中になってくれたが、しばらくしてビリケンパパの大失策が発覚。「子どもたちには難しすぎたみたいで…」。
確かに、まだ年長さんたちには2016ピースものラッセン(※)の大作は、ハードルが高すぎたか。
「大人でも、挫折しそう」と、早くも心が折れかけている父子に代わって、張り切っているのが妻の祐未さん。
「嫁がやる気になってます」と、笑った。

ひとつ上のしっかり奥さまとも最近、つれづれによく話しあうのが「試合をさせてもらえることのありがたみ」。男子ゴルフは国内開幕から5試合が中止となり、「どれだけ技術があってもそれを出せる機会がないと甲斐もないね、と…。今は試合どうこう言える時期ではないですが、こんな時期だからこそ、スポンサーのみなさんへの感謝が募りますね」。

今では、藤本家のおうち時間を切り盛りする奥さまの、よいストレス解消にもなりつつあるパズルに、いまはじっと自宅待機の旦那もときどき参戦。
「やりだしたら僕も止まらないタイプ」と根気よく、1個1個はめ込みながら「ゴルフも練習してきたことを試合でぶつけて、そこでまた、足りないものを見つけて。ひとつひとつ埋めていく。似てるよね、パズルと…」とつぶやいた旦那の、ピースを探す手がふと止まった。
満面のビリケンスマイル。
「俺………、珍しくイイこと言ってる?!」。
向かいで苦笑いの奥さま。
家族の共同作品が完成したら、また見せてくださいね。

※クリスチャン・ラッセン…海中や自然風景を象徴的に描いた作風が人気の米ハワイの画家。

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