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小山内護「優勝しか見ていない」
会場のマスターズゴルフ倶楽部はまだ一度もラウンドしたことがなかった。
「だから今日は、とにかく見えるところに打って、グリーンも真ん中狙い。その中でチャンスを取ろうと。僕にしては手堅いプレー。それが良かったのかな」と、昨年まで3年連続のドライビング王は苦笑した。
2週前のJCBクラシックで優勝争いの末に2位タイ。
例の旭川オープンでは4位タイと絶好調ながらあと一歩、手が届いていない。
主催の延田グループが、昨年11月にウッズも参加して行われた「マスターズGCドリームマッチ」で集まった収益金を「次代の選手を育てるために、有効に使って欲しい」と、ツアーに寄贈してくださったことから誕生した今大会はツアー特別競技だ。
レギュラーツアーにも、チャレンジトーナメントもいずれの賞金ランクにも加算されないが、「僕はいつもと同じ気持ちでやっている。優勝しか見てない」と、鼻息荒い。
「せっかくこうして開催してくださった大会だから。僕らの力で盛り上げたい気持ちもある」。
それが、シード選手としての責任とばかりに小山内が燃えている。