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マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 2019

初日は”Wユータ”が激突

勇太(左)さんの胸を借ります
31日から始まる初日は”でかユータ”と”ちびユータ”が同組で激闘!
「…緊張してます。緊張はまだします」とは、連覇がかかる”ちびユータ”こと木下裕太。

木下が、予選ラウンドを同組で回ることになったひとつ上の池田勇太は「僕らの世代では、最強。それは死ぬまで変わることはない」。

同じ千葉県出身で、幼少期から同じ練習場でゴルフを習い始めた。勇太と裕太を区別するため当時ついたあだ名が”でかユータ”と”ちびユータ”。
幼少期から抜きんでていた勇太は、07年のプロ入りから今年、ツアー通算21勝目をあげ、16年には賞金王にも輝いた。

かたや”ちびユータ”の裕太はようやく32歳の昨年、この「マイナビABCチャンピオンシップ」で初優勝を飾って初シード入り。
昨年覇者として、注目のカードに組み込まれて今からびくびくだが「それがいい緊張感になるように、頑張る」。

先週の「ZOZOチャンピオンシップ」の会場となった習志野CCは実家から車で1時間もかからず、苦労してチケットを手に入れたという父親と一緒に、木下も3日目土曜日の観戦を楽しみにしていたが、大雨の影響による無観客試合。

日曜日に振り替えてもよかったが、初日に行った知人に周辺地域の大渋滞を聞いて断念した。
翌28日月曜日には昨年覇者として、開催コースの地元兵庫県加東市の小学校でレッスン会を予定しており、日曜日のうちに移動しておく必要があった。
「遅れるようなことがあったらいけない。それならゆっくり自宅で」と律儀なテレビ観戦で、”ちびユータ”が感動したのはウッズの82勝ではなかった。
「ウッズの凄さはもうわかっている。僕が見たかったのは松山選手がウッズと戦う姿。しかも日本で、初めてやる米ツアーで。ヤバくないですか? ほんと、スゲーって。そのことに僕は本当に感動しました」。
残念ながら負けたが同じプロとして、松山に畏敬の念を抱かずにおれなかった。
鳥肌を立てながら、家を出てきた。

自身は勝者として挑む今季は、オフにスイングやクラブをいじってみたり「いろいろやりすぎたことでかえって迷路にはまり、帰り道がわからなくなった感じ」と、賞金ランクはまだ92位にとどまるが、今月に入ってようやく方向性が見えてきたところ。
「今週は勇太さんと一緒に上位争いがしたい」。
連覇がかかる”ちびユータ”には先週から、発奮材料に事欠かない。

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