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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2019

ZOZOまであと一歩。堀川未来夢は、この大会で勝って出るのが恩返し

26歳の堀川未来夢は高1のころから、今大会主催のブリヂストンのクラブを使用し、14年のプロ入りと同時に契約選手として活躍する。
今年は、6月に5年シードのメジャー戦「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」で初優勝を飾り、今週のホスト試合は”凱旋出場”。
今大会の上位3人と、同資格での取得者を抜いた賞金ランキングの上位7人が、2週後の日米共催&日初開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」の出場権を得るが、堀川は現在同ランク11位。
「この大会で優勝して出ることが恩返し」と、一発逆転のチャンスを狙っている。

大事な一戦の前に堀川は、同級生の賞金王との練習ラウンドをセッティングした。先週の「トップ杯東海クラシック」で、今平周吾と3日目に同組で回った際に「来週、一緒に回ろう」と、約束してあった。
今平が賞金王になる前年までは、2試合に一度のペースで一緒に練習ラウンドを回っていたそうだが、今年はこれが初めて。
「今日は久しぶりに1打1打、勝負しながら回って、同点でした」とスコアでは、互角の勝利を無邪気に喜びながらも、「ゴルフのレベルは同等とはいえない。周吾のほうが一回りも二回りも、まだまだ上」。
気が引き締まる、本戦前日の調整となった。

先週の「トップ杯東海クラシック」は、最終日を2打差の3位で出ながら、スタートの1番でボギー。序盤でいきなり、優勝したノリスと4差ついた。
「まだ風も読めていない1ホール目にピンを狙ってしまったのが、ミス。優勝争いの経験がそんなに多くはない中で、攻めすぎてしまった。序盤でかなり背中が遠くなってしまった」と、結局10位タイまで落ちて、2週後の「ZOZOチャンピオンシップ」の出場権にもめどがつかないまま終戦したことを、反省。

今年は、全米オープンと全英オープンで、いっぺんに2メジャーの初舞台を踏み「海外のゴルフを見て刺激になった」という。
「また刺激を受けたい。今度は日本のギャラリーの応援の中で、やりたい」。
「ZOZOチャンピオンシップ」は、初の日本開催。”ホーム”で行われる米ツアーの雰囲気を、この身で味わうためにも諦めない。

出場権がかかった今週、最後の一戦は高校時代から世話になるブリヂストンが主催で「ここで優勝することが恩返し」と、ホストプロとしても、意気込む。
15年大会は2位タイ。昨年は、4位タイ。
「4回出て、トップ5が2回あるのはこの試合だけだと思うので。相性はいいと思うが、だからといって攻めすぎてはいけない。少し、謙虚に行きたい」。
目先の大きな目標にも、未来夢(みくむ)は冷静に向かうつもりだ。

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