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竹本直哉「とにかく1打でも少なく上がる」

先週、チャレンジトーナメントの「セガサミーチャレンジ〜ゴルフ北海道スイングへの道〜」が終わったあと今週の木曜日まで、あえてクラブを握らなかった。竹本がよくするリフレッシュ法。かわりに1日中、イメージトレーニングをして過ごす。頭の中で、何度も試合時のスイングを繰り返してみる。
そのうちだんだん欠点が見えてくる。

「インパクトで体重が残ってる。そのせいでクラブが開いて、スライスばっかり出ていた」と、気がついた。
前日の練習ラウンドから、意識して体の前でインパクトを取るように心がけた。
それが、この日初日の好スコアにつながった。

前半の8番でダブルボギーを打ちながら、13番から3連続。173ヤードの14番パー3は、6番アイアンでピタリとつけた。後半で一気に盛り返した。

「ピン位置は難しいし、ラフは深いし、少しでもミスするとすぐボギーを打つ」。
会場のマスターズゴルフ倶楽部は、女子ツアーのマスターズGCレディースが開催されているチャンピオンシップコースでもある。

「今回はぜひ、女子ツアーよりうんと良いスコアで優勝したい」と竹本。

このマスターズGCクラシックは、主催の延田グループが昨年11月に開催した「マスターズGCドリームマッチ」の収益金を寄付してくださったことから誕生した大会。
同イベントの趣旨が「次代を担う若手選手の育成」だ。

主催者のこの熱い思いをぜひ、自ら実現させたい。
「5位より4位、4位より3位・・・一番良いのは1位だけれど。明日はとにかく1打でも少なく上がる。そんな気持ちで頑張りたい」と、力をこめた。

竹本直哉たけもとなおや
1976年11月25日生まれ、和歌山県出身。
湯浅小学6年生まで地元・湯浅町で過ごしたあと、奈良県の智辯学園中学に進み、卒業後に母で女子プロの茂美さんの進めで単身渡米。
パームスプリングスの公立高校に進むと同時にゴルフを始め、UCサンタバーバラ校ではゴルフ部で活躍。
ジュニア時代のライバルに、2003年全英オープンチャンピオンのベン・カーチスや、成長株のジェイソン・ゴアがいる。
帰国後、すぐにツアープレーヤーを目指し、5度目の挑戦となった昨年のファイナルQTで23位にランクイン。ツアー前半戦でほぼ全試合に出場できる権利を獲得した。
得意なクラブはサンドウェッジ。趣味は読書とギター。 身長173センチ、体重65キロ。

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