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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2019
ジャンボさん、ありがとうございます! 堀川未来夢(ほりかわみくむ)が感謝の6連続バーディ
先週Vの池田勇太と原英莉花プロ。勝者の口から立て続けにその名が出た。
空けて今週初日は、プロ6年目の26歳。
堀川が、ジャンボに感謝…!
奇しくも同組で、特訓の成果を見せた。
恩人の前で「出来すぎなスタートダッシュが切れました」。
自身初の単独首位で初日を終えた。
今季国内開幕戦でも、予選でジャンボと回る好機を得たが、「パッティングが全然ダメで」。
初日のプレー終了後に指摘を受けた。
「アドレスの手の位置や、前傾の深さ、パターの長さとのバランスが合っていない。脇が開きすぎて、ナチュラルじゃない。ナチュラルにするには手元を近く」。
通算113勝の金言を頼りに道具を変えたり、握り方を変えたり、スタンス幅を変えたり「言われたとおりにやってみたらジャンボさんが仰っていたことが、少し分かった」。
見違えたその姿を「今日は披露する機会」。
1番から気合が入った。
スタートで1メートルを沈めると、2番で3メートル、3、4番では4メートルも決まった。
今朝から腰がつらそうだったジャンボ。
「しんどいからお前のバーディが途切れたらやめるわ」と、冗談めかして言われれば余計に「なんとかバーディ、続けないと!」。
結局、あまりの痛みに我慢できずにジャンボは5番で引き返していった。
恩人が去ってもバーディラッシュは止まらなかった。
5番は右奥から5メートルも決まった。6番で、寄せワンのOKバーディを奪った。
スタートから自己最多の6連続は、JGTO発足(99年)以降の記録で言うなら、最多タイの連続記録。
「宍戸はスタートから6番までがチャンスホール。そこで2つ、3つと思っていたら、全部バーディ取れていた。少しでしたけど、披露できてよかったです」。
最初の貯金を駆使して、ジャンボ不在も耐えきった。
後半は14番から難所が続く宍戸の鬼門もパーでしのいで68で回った
スタート前に「どうだ、よくなったのか」と、親切に尋ねてくれたジャンボ。
まずは結果で応える好発進だ。
2日目には、もうジャンボの姿はない。でも、せっかく得た勢いを止める手はない。
「もちろん優勝したいというのはありますけど、意気込みすぎると絡まわりしてダメ。毎日1打1打、無駄なく回る」。
初Vのスピーチで、感謝してこそホンモノ。