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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2019

最終日こそ本物の覇者に!! ホストプロの片岡大育が模擬会見に挑戦

ホストプロは開幕前から忙しい。30歳のブリヂストン契約プロ、片岡大育(だいすけ)は事前調整の合間をぬって、クラブの性能を熱く語るCM撮影会でNG3回、テイク4。
そして、開催前から優勝会見の予行演習も?!

”記者”は、地元の千葉市立小谷小学校5年生のみんな。
大会前日の9日水曜日に会場で行われた社会見学会で、子どもたちの模擬記者会見に”模擬チャンピオン”として参加!

相手が小学生と思ってあなどるなかれ。
好きな食べ物とか、嫌いな食べ物とか、ゴルフクラブの値段とか、無邪気な質問にまぎれて、片岡がギクッ…とした質問ひとつが「ゴルフをしていて、つらいことはありますか?」。

「ゴルフは基本、楽しくやるもの」と、言葉を慎重に選びながらも偽らざる本音を語った。

「ゴルフを仕事にしている僕たちプロは、毎日頑張って練習しているけど、上手くいかない時の方が多い。怒ったり、イラついたりしてしまうときもあるけど、そういうのをできるだけ出さないで、客観的に自分を見つめながらやれたらいいなと思っています」と、子どもたちの前で語ったその答えこそ、今の片岡の心境そのものである。

今季は16試合に出て6月の「日本ゴルフツアー選手権」の29位が最高。笑顔がトレードマークの選手も序盤は顔を曇らせることが多かった。
いよいよ大事なホスト試合は、2週後の「ZOZOチャンピオンシップ」の出場権をかけた最後の試合でもあるが、賞金ランキングはまだ86位。17年に「アジアパシフィック ダイヤモンドカップ」でツアー3勝目をあげたがその時に得た複数年シードの期限も今季一杯だ。

「いやもう、ほんと今週は、優勝しかない。ここで一発狙いたい気持ちが大きい」と、力がこもる。

幸い、先月末あたりから復調の兆しが見えてきた。
「全体的によくなってきている傾向もあるし、この大会にはいいイメージもある。今年はずっと、ブリヂストンの方々にも心配かけているのでここらでほんと、頑張りたい」。

模擬会見では「ライバルは誰ですか?」との質問もあった。
子どもたちは、プロが答えるよりも早く「遼くん?!」。
片岡は、思わず苦笑しながら「実は遼くんは僕より2つ年下なんです」。
「えっ、本当に?!」と、ざわめく子どもたち。
「実は年下だけど、遼くんはこういう会見での受け答えも素晴らしいし、28歳で選手会長もやっていて、尊敬する選手の一人で見習う部分も多い。
でも年下の子に負けてちゃいけないという思いもあるし、悔しいなという気持ちもある」と現在、賞金1位を走る選手会長に、複雑な思いも吐露。

「だけど、ゴルフは自分やコースとの戦いでもある。他の選手を意識しながらやることもあるけれど、一番のライバルは自分。まずは自分との戦いに勝ちたいです」と、真摯に答えた。

プロの一言一句を熱心に書き留めていた子どもたちの”取材メモ”の中のひとつに、「片岡プロは中1でゴルフを始め、勉強はまったくしていなかった」と、書いてあったそうだ。会見の後ろで見学していたエースキャディでマネージャーの伊能恵子さんが見つけた。
「やばい、いらんこと言ったかな?」と笑いながら片岡は、「最終日こそここで、本物のインタビューを受けないといけません」。最終日こそ、正真正銘の覇者になると気合が入った。
  • 最終日こそ、本ものの会見をここで!!

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