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ANAオープンゴルフトーナメント 2021
池村寛世のおまじない「俺は今平周吾だ」
直前の急変更が奏功し、プロ9年目の池村寛世(いけむら・ともよ)が前半ハーフを「30」で折り返した。
5番のイーグルは、208ヤードの2打目を6アイアンで6メートルにつけたもの。
ショットのキレは、2年連続賞金王がまるで乗り移ったよう。
この日のスタート前。
練習場で、先週優勝の今平周吾にくぎ付けになった。
「音もいい。球筋もいい。気づいたら、ずっと見ていて」。
そういう池村に気づいた今平が、笑いながら「打たないの?」と、不思議がっていた。
「結局、シュウゴさんを見ていて、自分は20球くらいしか打ってない」。
それでも、イメージ作りは完璧だった。
ラウンド中は、「おまじないのように俺はシュウゴさん、と言いながら打っていました」と、暗示のショットで前半次々とピンを刺した。
「後半は、風の影響もあり、突然、難しくなった」と、伸び悩んだが「前半の貯金が効いた」と、6アンダーは首位と1差の好発進に成功。
今平本人は、初日3アンダーの22位タイから2週連続優勝をにらむが「明日も、俺はシュウゴさん」。
このまま賞金王のお株を奪う。