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優勝予想で松山に次ぐ日本勢2番手の木下稜介「恐縮です」(ZOZOチャンピオンシップ)
日本開催の米ツアーで、日本ツアーの顔として、すでに練習日から期待を集める。
木下稜介が、米ツアーの公式サイトが発表した優勝予想で10番手に入った。
3番手に挙がった松山英樹に次ぐ、日本勢の2番目に名前を連ねた。
先週の「日本オープン」で3位に入って賞金ランク1位に返り咲き、17日更新の世界ランキングで72位につけたことなどが評価を受けた。
「恐縮です」と、背筋を伸ばした。
「緊張しますけど、思い通りのショットが打てる回数が多くなってきて、徐々に自信もついてきている。世界の凄いプレーヤーが来ている中で、やるからには優勝したい」と、意気込む。
今夏、初メジャーの全英オープンと、WGCに出場。
全英オープンでは予選通過を果たして4日間戦ってきた。
この日まずは9ホールの練習をこなして「PGAツアーの仕様に仕上がっているな、というのが第一印象。パー4の距離だったり、セカンドからのピンの見え方だったり、なかなか日本にはないセッティング。
グリーンのアンジュレーションが非常にきついので、マネジメントが大事になってくる」。
先週末から急な冷え込みも悩ましい。
「一番手くらい飛ばなくなって、余計に距離を感じる」と、策を練る。
ウッズが最多の82勝を飾り、高校時代に同じ四国で一緒だった同学年の松山英樹が2位に入った2年前の日本開催は、自宅でテレビ観戦。
「自分は出られなかったのが悔しくて。次やるときは絶対に出ようというのが一つの大きなモチベーションでした」と、今年は出場優先ランキングの一番手で会場入りし、「難しい状況でしたけど、ZOZO様が日本での開催を決定してくださったことに、感謝しています」と事前取材の最後は礼も忘れず、「…英樹は、もう来てるんですか?」と、数ある米選手の中でもやっぱり気になるのは、前夜チャーター便で到着した松山のこと。
この日は、すでにインの9ホールを回り終え、練習場にいることを聞いてさっそく向かった。
「練習の邪魔はしないように。ちょっとだけ。ちょっとだけ会いに行って来ます」と、パッティング練習中の松山に、最初は遠慮がちに近寄ったが、割と長く笑顔で話し込み、日本での対面を楽しんだ。