記事

選手会便り×ZOZO番外編・池田勇太の巻(2021年10月22日発行)

ビシッとスーツで伺ってきましたよ!
おりしも「ZOZOチャンピオンシップ」の真っただ中。
初日の21日には、会場にいたはずの選手会副会長 兼 事務局長の池田勇太は、翌2日目の22日午後13時から、都内・高輪の旧高松宮廷で「高松宮妃癌(がん)研究基金」へのチャリティ寄贈式に出席。
ジャパンゴルフツアー選手会貢献活動のご報告と合わせて15年のプロ人生で初めての体験を語ります。

「こんにちは、池田勇太です。
確かに、僕は昨日(21日)まで『ZOZOチャンピオンシップ』の会場のアコーディア・ゴルフ習志野カントリークラブで”缶詰”になっていました。

今年の獲得賞金で争う「ZOZOランキング」で19位につけていた僕のところに、繰り上げ出場が可能な待機リストの1番目になったことを知らせる連絡が来たのは19日の火曜日朝。

すぐに支度をして、直接コースに入れば千葉市内の自宅からなら50分ほど。
でも、コロナ禍で行われる今年はたとえ出場が決定していない選手でも、いったん成田市内のオフィシャルホテルに行って、バブルと呼ばれる隔離措置の中で行動しなければいけません。

その日の夜にホテルに向かい、登録を済ませて20日(水曜日)から僕も出場選手たちと一緒に専用バスで移動。

いつ出場が決まっても良いように、会場で練習ラウンドしたり、準備と心構えを整えながら、出番を待ちました。

いよいよ開幕の日(21日)は、スタートの1時間前には会場にいることが条件でした。
8時半のスタートに合わせ7時半にコース入り。
そこから最終組のティオフ(10時42分)が終わるまで延々3時間。
でも、けっきょく欠場者は一人も出ないまま、無事全78選手がスタート。
同時に僕もようやくバブルから解放され、再び自宅に帰ってきました。

幸いにも僕は、2008年のプロ転向後すぐシード権を獲得し、2009年から毎年、順調に勝ち星を重ねてこられましたので、出場権が下りてくるのを現地で待つ『ウェイティング制度』というものを経験したのは今回が初めてでした。

結果的に出場ができなかったのは本当に残念でしたが、人生初の貴重な体験をさせてもらえたのも、『ZOZOチャンピオンシップ』がコロナ禍の中で、2年ぶりの日本開催を決断してくださったからこそ。

次回での初出場を誓う気持ちもますますます強くなりました。
日本ツアーの選手たちに今年も貴重なチャンスを与えてくださった主催者のみなさまには、心より感謝を申し上げたいと思います。

さて、会場から帰った翌22日には、無念の思いをスパっと切り替え、選手会を代表し、都内・高輪の旧高松宮廷で「高松宮妃癌(がん)研究基金」へのチャリティ寄贈式に出席してまいりました。

1994年から、2006年まで行われたチャリティイベントをきっかけに始まった選手会の大事な貢献活動のひとつで、2021年の選手会のチャリティ計画として拠出した80万円をぜひ、がん撲滅の一助としていただきたいとの思いをこめて、お届けしてきました。
これで寄付金の総額は1億8000万円余となりましたが、関谷剛男・理事長によると、「癌の研究は進化しているものの、亡くなられる方の数は中々減っていかない」とのこと。あらためて、貢献活動を継続していくことの大切さを痛感して帰ってきました。

今年も残すところあと6試合。賞金レースも佳境を迎えます。
私事ながら、僕にとってはジャンボさんに続く史上2番目の12シーズン連続優勝の記録もかかっています。
大きな目標に向かって、全力で戦い抜きたいと思います。
引き続き、男子ゴルフに温かなご声援をよろしくお願いします」
ジャパンゴルフツアー選手会副会長兼事務局長 池田勇太
  • 昨日までの池田勇太。トーナメント会場でこれほどあてもなく、待ち続けたのは初めての経験でした

関連記事