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藤田寛之「明日も良い日になればいい」
普段は3人とも、専属キャディを連れている。
しかし、今回はたまたま3人とも都合がつかなかった。
ハウスキャディさんが、3人のキャディバッグをいっぺんにカートで運ぶスタイルで試合をするのは「もしかしたら初めてかもしれない」。
プライベートラウンドのような雰囲気についテンションも緩みがちで、「お互い、なんだか妙に照れてしまってしまって・・・。今風に言うと“ハニカミラウンド”でした」と、笑う。
しかし、これが藤田にはかえって良かった。
「僕は、戦闘モードに入るとすぐに空回りするタイプだから」。
いつにない、のどかな空気の中で気負わず初日を迎えられたのが奏効した。
3アンダーと、好スタートを切ることができた。
実はこの日はぶっつけ本番だった。
前日まで、2日間のツアー外競技「旭川オープン」に出場していたからだ。
前夜は、旭川空港からいちど羽田に飛び、大阪空港に乗り継ぐ長旅だった。
「さすがに今日は、ちょっとお疲れモードだけれど。コースを知らないままスタートしただけに、かえって慎重になれたのも良かったかもしれない」。
翌2日目の6月16日(土)は、偶然にも38回目の誕生日でもある。
「いまさら、おめでとうって年でもないけれど(苦笑)。明日も良い日になればいいな」と話した。