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三井住友VISA太平洋マスターズ 2021

シード確保がかかる、木下裕太「いい意味で、腹をくくって」3打差4位

明日も焦らず©JGTOimages



土壇場で開き直った。

プロ15年目の木下裕太は、シード権の確保がかかる。

 

土曜日の18番パー5525ヤード)。

「刻んでも曲がりそう。これでもか、っていうくらい。ドライバーを振った」と第1打を、残り167ヤードの左のラフまで運んだ。

 

ボールは傾斜地にあったが、2打目を上手くグリーン左のカラーまで持っていき、寄せて1パットバーディ。

通算3アンダーで上がってみれば、首位と3差の4位タイだ。

 

「久しぶりによいゴルフができた」と、笑顔を見せた。

 

未シードで迎えた18年の「マイナビABCチャンピオンシップ」で、川村昌弘とのプレーオフを劇的イーグルで制して、初優勝と初シードをいっぺんに手にしたが、その際の出場権も今シーズンが最終年。

 

現在、1100万円ほどで賞金ランキング63位は、来季の出場権にはまだ足りない。

 

「ここ最近、早くシードを決めたくて、焦ってゴルフが乱暴になってた時期が多々あった」と述懐する。

 

「今週は、ダメならダメでQTか、と。いい意味で腹をくくってショットが良くなった」と、3日目に上昇。

 

「コースが難しいので。バーディよりパーを獲りに行ったら、このスコア」と、7バーディ1ボギーの「66」で回って、今度はツアー2勝目でのシード確保がにらめる位置まで持ってきた。

 

「焦ったところでダメになるのはわかっているのに焦っちゃう。明日は焦らず。10位以内を目指して頑張ります」。

謙虚に挑む。

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