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ウッドワンオープン広島ゴルフトーナメント 2004

高山忠洋が暫定首位

「チャンスが来るまで焦らず待とう」
高山忠洋が暫定首位
シード2年目の高山がトンネルを抜け出して、ようやく好発進だ。
前半の2番、3番で連続バーディを奪って波に乗り、上がり2ホールでも連続バーディ で締めくくって6アンダー、暫定首位。久々上位でスタートだ。
昨シーズンはたびたび優勝争いを繰り広げ、ツアー初優勝まであと一歩、と言われ続 けた絶好調男が、今年は開幕から出遅れていた。
「なぜか初日に決まってオーバーパーを打つ」。2日目にどうにか巻き返しても、予 選通過ぎりぎり。決勝ラウンドで爆発してもすでに手遅れで、20位前後をうろうろと していたが、ここに来てようやくエンジンがかかったようだ。
もともと、「あまり深く物事を考えないタイプ」。
研修生時代から交流のある、名古屋大学でスポーツメンタルを教える西田保・教授に も「君にはメンタルトレーニングは必要ない」と言われているほど。
それでも、さすがに“初日の不振”が気になって、5月の中日クラウンズの会場でた またま出会った西田教授に気持ちを打ち明けてみたところ、「ガツガツ行っても空回 りするだけ。チャンスが来るまで、あせらずのんびり行こう」と、アドバイスを受け たことで、気持ちが落ち着いた。
「今年は、開幕から予選落ちを気にしすぎて、かたくゴルフをしすぎてただけなのか も」といつものようにのんびりと構えて、ようやく復調のきっかけをつかんだ。
「この調子で明日も頑張りたい」。
今週は久々に予選カットを意識せず、念願の初優勝にむかって思いっきり戦えそう だ。

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