首位で並んで入った18番。
プロ13年目の秋吉翔太は、フェアウェイからの2打目で「足を滑らせトップした」と、4オン2パット。
最後のボギーで、前日までの首位を明け渡した。
2メートルのパーパットを逃した場面は、この日1日を象徴していた。
「今日のショット力があれば、あと4つくらいは行けたのに」と、悔やんだのはチャンスを逃し続けたパッティング。
会心のバーディは、7メートルを沈めて13番からの連続バーディを奪った14番くらい。
「結構チャンスもあって、4~5メートルについたけど、1個も入らない」と、嘆いていた。
「最後のロングでボギーに終わったのは、自分の中でも不甲斐ない」と断じたが、実は1差で追う展開は歓迎だ。
18年にツアー初優勝を飾った「ミズノオープン」と、2勝目の「ダンロップ・スリクソン福島オープン」共に、大逆転Vだった。
逆に最終日を首位から出た同年の「中日クラウンズ」と「三井住友太平洋マスターズ」は涙、涙の逆転負けだった。
「ジンクスを破りたかったけど…。ポジティブに考えたら、今までどおりに逆転優勝できるように、ということかもしれない」と、前向きに3日目の結末を分析。
「最終日を首位でいって勝つのが一番カッコいいと思うんですけど。昔から追う方が好き」と、得意の展開から三たび逆転の3勝目に挑む。
「ダンロップの選手として最高の恩返しができればなと思います」と、改めて誓った