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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2021

完治まぢか? 堀川未来夢が「64」

どんどん人に近づいてます



プロ8年目の堀川未来夢が「64」と大爆発した。

前半12番から快調にバーディを続けて、7メートルを沈めた17番で5連続目を記録。

 

かかってもう2年近くになるというパットの病気「イップス」も、うそみたいなロケットダッシュを見せた。

 

一時期は「フォロースルーの途中でいきなり水の中に入るみたいな感じ」と、思うがままにならないクラブを無理に動かし、とんでもない方向に行ったり苦しんでいた。

 

ありとあらゆる試行錯誤を重ねた末に、初秋ごろから症状が出た際の処方箋をいくつか用意。

 

「今週からフックラインと、スライスラインでそれぞれスピンのかけ方を変えて打つ」と、今回も開幕前にまた新たな方策を編み出し、「日に日によくなっている。いっときに比べたら”人らしい”パット」と、病気を魔物に例えて「まだ戦える」と、完治の日も近そうだ。

 

「嫌な感覚はまだあるけど、出るな、と思った瞬間、前はぜったいその通りの症状が出ていたのが、今は自分のプレーを待つ間に意識を変えることができる」と、歯切れがいい。

 

初優勝を5年シードで飾った19年の「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」以来となる通算2勝目の期待も高まる好発進だが、「ビッグスコアが出た翌日は、伸び悩みがち」と、冷静に分析し「いったんクリアにして、明日はまた明日で」。

リセットして、再び自分と向き合う。

 

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