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カシオワールドオープン 2003
今大会の歴代チャンプでもある奥田靖己は今季限りの引退もほのめかした(賞金ランク94位)
「この3年間、復活をかけて、死ぬ思いでほんとうに必死になってゴルフに取り組んできた。やるだけのことはやった。今日も最終ホールまで、一生懸命にプレーした。でも、もう限界です。どうやっても、スコアメイクができない。ツアーで稼げるゴルフができる気がしない。去年と今年で、トップ10入りした試合がひとつもない。それでやっていけるほど、ツアーは甘くない。
精一杯やったから、もう、ツアーに未練はありません。スコアが作れないことにも、腹も立たない。なんだか、ダメとわかってようやく吹っ切れた気持ちです。来週の予選会も、いちおうエントリーしているけど、・・・出場するかどうかわからない。迷っています。
『もう少し頑張れば、そのうち・・・』なんて考えてゴルフをして、良い結果が出るわけがない。いつまでもしがみついて、また同じことを繰り返すのはいやなんです。今はできれば、ツアー以外の別の道を探したいと思っています。暗い選択ではなく、このシード落ちを、新たな人生の始まりと受け止めたい」