記事

ヨンピョンバーチヒルズ日韓男子ゴルフ対抗戦直前情報

日韓対抗戦を前に、心境を語る日本代表キャプテン・手嶋多一
韓国VS日本。互いの国の栄誉をかけて争われるヨンピョンバーチヒルズ日韓男子ゴルフ対抗戦は、いよいよ今週4日(土)、韓国のヨンピョンリゾートで熱戦の火蓋を切る。

1日(水)の現地入りを控えた日本チームのキャプテン・手嶋多一は、ある情報に度肝を抜かれた。

大会前週。対する韓国チームが開催地の母国に集結して、強化合宿を組んだというのだ。

「相手国がそれほどまでにこの大会に賭けていると知って、キャプテンとしてうかうかしていられないと・・・。改めて、気持ちが引き締まる思いがしました」。本番を間近に控えた日本代表キャプテンはいま、責任と重圧をひしひしと感じている。

現地では、韓国キャプテン崔 允洙(Choi,Yoon Soo)との話し合いから、マッチプレーによる初日のシングルス戦と、5日(日)のストロークプレーによるシングルス戦の対戦表を作るのが、手嶋の主な仕事だ。

韓国チームには、日本ツアーでも活躍するS・K・ホ、金鍾徳、Y・E・ヤンがおり、プレースタイルはある程度、把握している。

「メンバーの調子や、互いのクセなど十分に考慮して、ドローは慎重に決めたいと思っています。そのほか、プレー中にコースをまわってチームの士気を高めたり・・・責任は重大。いまからとても緊張しています」と、話す。

今後、隔年開催で行われる予定のこの対抗戦は、今年が1回目。

初回キャプテンという大役を背負った手嶋の今大会のテーマは、「金メダルのイメージ」だ。

先週、閉幕したアテネ五輪は史上最多のメダルラッシュ。中でも手嶋が注目していたのは、同じミズノ所属のハンマー投げ、室伏広治選手だった。2年前、ゴルフコンペで顔を合わせたこともあり、ずっと応援していた。

その室伏選手が繰上げの金メダル受賞との報を受けて、手嶋もわがことのように喜んだ。

「いや、ほんと嬉しかったですね。室伏さんご本人にとっては、やはり複雑な心境とは思いますが、それでも金は金。世界一の座に誇りを持っていいと思う。僕らも室伏さんにあやかって、ぜひ日本に勝利を持ち帰りたいものです」。

キャプテン手嶋率いる日本チームの朗報を待ちたい。

関連記事