でも、同じ数だけお尻をたたいてくれる人もいる。
初優勝を泣いて喜びながら、勝った翌週こそ浮かれず気を引き締めて、と忠告してくれた10年来のメーカーさん。
月曜日にはちゃんと本社にも、ご挨拶に伺った。
日体大同期の弟・航とのご縁で高校時代から、何かと気にかけてくれる石川遼には「ここからがスタートだから」と、V後の初対面時にピリっと言われた。
最終日の翌日は、さすがにV後の慌ただしさや寝不足や疲労もあったが「朝からしっかりアップして、仕上げて会場入りしたいと思います」と、本戦からはきっちり通常ルーティンで試合に挑むつもりだ。
今週は、2週連続優勝の快挙がかかるが「焦らず気を引き締めて。いつも通り予選通過を大前提に。全ショット集中して打ちたい」と、余分な気負いも背負わない。
先週、最終日の日曜日は帰宅が夜11時を回り、翌月曜日は姉の結さんが「日本女子オープン」の予選会に出場するために、朝4時に出発。
一緒に過ごせた時間はほんの短かったが「夜、待っててくれて。おめでとうとハグしてくれた」と、分かち合うことはできた。
29日の結さんの誕生日には結さんのお友達の提案で、サプライズの誕生日レターを一緒に届けて、「感動して大泣きしてた」。
前日のV時に続いてもう一度、うれし泣きをさせることに成功。
「いつももらってばっかり。今年は何か買ってあげたい」と、プレゼントはまだ思案中だ。
目下目標は、「結プロの弟」ではなく、「力プロのお姉ちゃん」と、世間に認知してもらうこと。
「でも2勝、3勝しても結の弟、と言われるのではないか。海外メジャー優勝くらいじゃないと」。
大きな夢に向けて今週からまたリスタートだ。