「今週のテーマは頑張らないこと」と、好調の要因を明かした。
「ティショットでドライバーを持つ、となってもほんとに頑張らないように」と、肝に銘じているそうだ。
それでも、22、23年の飛距離1位は、豪快な打ち下ろしの1番パー4(400ヤード)は手前のエッジまで飛んで「会心」の寄せワンバーディ。
「本当に、自分のメンタリティの中では3割くらいのリキ感で」と言うが、620ヤードもある7番パー5の残り距離は290ヤード。
「迷ったら大きいほうで」と2アイアンを握ると、ピン4メートルに軽々と2オンした。
一時期、メンタルコーチに指導を受けていたが今は「休会中」だそうだ。
でも、継続中の姉の結さんを通じて「頑張らないほうが上手くいく」と、改めて助言され、「特に予選ラウンドは頑張らないこと」。
飛ばし屋有利と言われるコースで上手に力を抜き、1差の単独首位発進に成功した。
四国愛媛の松山市出身。
ここkochi黒潮カントリークラブは、ジュニア期の試合でラウンド経験もあり、初めて男子ツアーを観戦したのも本大会だった。
会場がここに移った2005年に結さんと共に訪れたと言い「キョンテ(=金庚泰)さんが凄かったのを覚えています」と、仲良しきょうだいとの記憶を手繰る。
次週のシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」では、結さんがキャディをしてくれる約束だそうだ。
その年の優勝者と、賞金ランキング上位者などで30枠を埋める頂上戦。
「今年、始まる前から俺より気合満々で。ずっと言ってくれてたんですが、前半はボロボロで…」。
シーズン序盤は、思うがままにならない結果に「出られるどころではない。申し訳ないな…」と、諦めかけたが、結さんから特訓を受けた夏以降に一気に上昇し、現在賞金ランクは23位。
出場切符はつかんだも同然だが「今週、勝って決めたい」。2年ぶりの3勝目には、さすがに力が入る。
力が結さんのキャディをつとめた2019年の「アクサレディス」では最終日の朝、バッグを担いだ状態で転倒し、怪我をしながら結さんの初優勝をアシストした。
きっての仲良しきょうだいが、男女ツアーでドラマを紡ぐ。