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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2024

すでに決着している偉業が2つ。河本=3年連続飛距離1位 稲森=9季連続曲げない男

平田憲聖(ひらた・けんせい)の逃げ切りか、または逆転か。
可能性のある選手の計算を始めると、幾通りも発生し、頭が混乱してくる。
結果は神のみぞ知る。

いろいろ言っても今季ももう残り1日。
本大会では賞金レースと共に、平均ストロークや平均パットなど、各部門別ランキングの1位者も決着する。


現在賞金2位の金谷拓実(かなや・たくみ)がメルセデス・ベンツトータルポイントと平均ストローク、パーキープ率、パーオン率とトータルドライビングの5部門で、1位を独占中だが残り1日で、変動の可能性はまだある。

ただ、以下の2部門ではこの最終戦を待たずにすでに偉業が決定している。
ドライビングディスタンスは今週、計測が行われないため3年連続で、河本力(かわもと・りき)に決まった。

今週はお姉さんと一緒

昨年自身が記録した史上最長の322.58には及ばなかったが、319.25ヤードは2位を11ヤード近くも放しての戴冠。
あっぱれである。

またフェアウェイキープ率1位も稲森佑貴(いなもり・ゆうき)の9季連続9度目の受賞で決まりだ。


    どんなに調子が悪くてもフェアウェイは真ん中を歩きます(右から2番目が稲森)


    先週終了時点で81.188%は、仮に稲森が今週の72ホールですべてラフに入れ、かつ、69.287%で2位の金谷が全部フェアウェイを捉えても届かない計算なので、あとは、史上初となる“80%越え”の偉業はあるか。

    「今はとにかく調子が悪い」と、本人もいうとおりに、3日目の17番ではグリーンを行ったり来たりでダブルボギーを叩くなど、3オーバーの「73」で通算スコアは4オーバーの25位と低迷。

    記録のほうに注力する余裕がない様子だが、それでも大会のフェアウェイキープは初日から1位(92.857%)⇒5位(78.571%)⇒3位(71.429%)と超高確率を維持しており、あとは最終日の結果を待つのみ。

    各部門別の1位者は、翌月曜日の12月2日に都内のホテルで行われる「ジャパンゴルフツアー表彰式」で、授賞式に臨むことになっており、そこでようやくみな戦いの荷を下ろす。

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