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マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント 2022

今季3勝目を狙う河本「踏め、つぶせ…!」怪リキの単独首位発進

怪物リキが、初日に「65」。7アンダーの快スコアで、新人の河本力(かわもと・リキ)が、初日を単独首位で飛び出した。

10番から出て前・後半で3連続バーディを1回ずつ。最後9番では「完璧なバーディが獲れた」と、フェアウェイから残り144ヤードの2打目をバックスピンで寄せて1メートル締め。



「すごくショットが良くて、取りこぼしもなかった」という内容の中でもただ一つの悔いは15番だ。


右のラフから刻んで、110ヤードの第3打は「手前に乗っけてパーでいいのに、54度で突っ込んだ」と、チャンスホールのパー5で、この日唯一のボギーを叩いた。

「前のめりで冷静じゃなかった。やっちゃいけないミスをした」とは毎度、反省する部分で、つい最近では日米共催「ZOZOチャンピオンシップ」でも、強豪相手に「テンション上がっちゃって。上がっちゃうとスイングの変化だったりそういうところで崩れるきっかけになってしまう」と、自分を戒めたばかりなのにまたやった。


「あれだけ言い聞かせているのにやっちゃった…。調子が良いだけに、行けるんじゃないかって、錯覚してしまいました」と、大人のゴルフを再度、自分に課していた。


姉・結さんの紹介で、中野達也トレーナーに師事するようになって1年弱。
平均322.60ヤードで依然として飛距離1位を走るが、「飛んで曲がらなければ武器になる」と、今週月曜日もトレーニングをしてから会場入り。

怪リキに、安定感を求めて手探りはまだまだ続く。


昨年末から体重は5キロ増。
「目標の100キロまであと5キロ」と、体重増加に伴い変化するスイング時の体の使い方や、足の踏み込み方など研究中で「地面を突き破るくらい、踏め、つぶせ!」と、中野トレーナーの言葉を実戦すればするほど「芝が負けて、きゅっとすべってミスをする」。

ゴルフを始めた時からスパイク派だが、2週前の「日本オープン」から安定感のある形状の靴に変え、靴底の鋲もより刺さりのよいものにして、理想の踏み込みに近づいてきた。


ここABCゴルフ倶楽部は、姉の結さんが、2018年のステップツアー「Skyレディース ABC杯」でプロ初優勝を飾ったコース。
今季3勝目を狙う弟は、「毎日4アンダーが目標。それができれば最後までいい位置にいられるはず」。
きょうだい揃って、忘れられない舞台にする。

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