プロ4年目に、金谷拓実(かなや・たくみ)がアジアンツアーでの初優勝を飾った。 最終結果
久常涼(ひさつね・りょう)に1差の単独首位でスタートした12日、「インターナショナルシリーズ オマーン」の最終日は前半3つのバーディで5差をつけてターンしたが、後半は2バーディに対してボギーは4つ。
強く吹き始めたという風で、スコアが乱れて一時は3差に詰められるなど体勢を崩しかけた。
だが、16番のバーディで再び5打のリードを確保。
最終18番も、ボギーの幕切れでもまだ4差も残して逃げ切り、「難しい2年間でしたけど、やっとまた勝ててうれしいです」と、喜んだ。
2019年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で4人目のアマV(現在6人)を飾り、マスターズにも出場。世界アマランク1位に君臨し、プロ転向の20ー21シーズンにはさっそく2勝を挙げた。
だが、海外に軸足を移した2022年は思うような結果が残せず、昨11月の欧州・DPワールドツアーの予選会も失敗。
一時帰国の際にも思い詰めた表情で、「自暴自棄になりつつあった」と明かしたこともあったが、今週はマスターズ覇者のガルシアら強豪が揃う大会で、追い続けてきた海外ツアーでの初勝利をつかんだ。
「今日は自分を信じて戦い抜くことができました。アジアンツアーのインターナショナルシリーズで優勝することができて光栄です」(金谷)。
日本共催以外の同ツアーでの日本勢の優勝は、2010年「ブラックマウンテンマスターズ」の平塚哲二以来の快挙という。
今週は、欧州・DPワールドツアーの「タイランドクラシック」に出場予定。さらなる大海をめざして挑戦し続ける。